広島放送局

2008年2月3日 8時16分更新

小児救急医療を考えるシンポ


小児科の医師不足が深刻化するなか、2日、呉市で、子どもの救急医療のあり方について考えるシンポジウムが開かれました。

このシンポジウムは呉市と市の医師会が開いたもので、子育て中の母親なども参加して意見を交わしました。
この中では、▼全国的に小児科の医師不足が深刻化する中、呉市に3つある拠点病院でも、ことし4月から小児科医が減ることや▼当直の小児科医は、夜間の救急外来だけでなく、入院患者や新生児の診療も行っているという現状が報告されました。
そして呉市では、ことし4月から午後10時40分以降の子どもの救急の受け入れを、3つの拠点病院で輪番制で行うなどして、夜間の医療体制を見直すことを説明しました。
これについて参加者からは▼毎日どこかに専門医がいる輪番制は心強いとか▼救急の受診が必要なのかどうか、保護者も勉強する機会を持ちたいといった意見が出されました。
シンポジウムを聞いていた母親は「小児科医の大変さがわかった。私たちも自分で出来ることを勉強したい。このようなシンポジウムを聞く機会を増やしてほしい」と話していました。