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世界唯一の「母子ミイラ」の謎に迫る(上)

母子のミイラを利用した3次元医療画像。ミイラをコンピュータ断層撮影(CT)と核磁気共鳴画像法(MRI)で撮影し合成した写真で、胎児の頭部が母親の骨盤からはみ出し、子宮の外へ突き出ている。写真提供=高麗大医学部
「あと5分から10分持ちこたえれば生まれていただろう」 

 400年余り前、分娩(ぶんべん)の途中で死亡した母親と胎児が、ミイラ化した状態で2002年に発見された「坡平尹氏ミイラ」。このミイラを3次元医療画像によって復元したところ、母親は胎児の頭部が子宮の外へ突き出て、出産の最後の段階まで来ていたところで子宮が破裂したために死亡したということが分かった。

 このミイラは2002年、京畿道坡州市の坡平尹氏貞靖公派の墓地で発見された。女性の腹の中から胎児が発見され、世界唯一の「妊婦と胎児のミイラ」として話題になった。当時、母親の腹部を解剖したところ、母親の子宮外壁に3、4センチの裂傷があるのが見つかり、分娩中に死亡したものと推定された。

「1‐2時間の陣痛の末、子宮の破裂で死亡・・・現代では分娩道具を用いて出産できる状況」  

 その後、高麗大医学部病理学教室の金漢謙(キム・ハンギョム)教授の研究グループが、最先端のコンピュータ断層撮影(CT)と核磁気共鳴画像法(MRI)でミイラを撮影し、これを3次元医療画像によって復元することにより、母親が死亡した当時の胎児の位置や姿勢を正確に把握できる映像を得ることに成功した。映像を見たところ、胎児の頭部は母親の骨盤からはみ出し、子宮の外へ突き出ている。胴体は母親の体の右側にあり、腕と足は曲がっていて、うずくまっているように見える。子宮口が開いた状態で、胎児の頭部が外へ突き出ているところから考えて、出産の最後の段階まで来ていたものと推定される。

金哲中(キム・チョルジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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