中国政府の検疫当局代表らによる調査チームが、ギョーザ中毒の原因究明のため3日以降来日し、厚生労働、農林水産両省の担当者らと共同調査をする。
チームは、食品の安全性問題などを主管する国家品質監督検査検疫総局の李春風・輸出入食品安全局副局長をトップに商務省、国家認証認可監督管理委員会、検査検疫科学研究院、製造元の工場がある河北省の検疫当局者の計5人。
当初は2日夜に成田到着予定だったが、悪天候の影響で遅れた。メンバーの1人は北京国際空港で、日本人記者団に対し「多くの点でまだ明確になったとは言えないので、日本側とコミュニケーションを図りたい」と述べ、日中協力を通じて事実関係の把握を急ぐ考えを強調した。
共同調査では、厚生労働、農林水産両省の担当者らと今後の方針などについて意見を交わすが、これまでのところ高濃度の有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が混入した経緯は全く不明で、調査は難航が予想される。