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ギョーザ問題 健康被害1692人 ギョーザの街は「セーフ」

2008.2.2 21:40
このニュースのトピックス中国製ギョーザ中毒問題
飲食店の店頭に掲示された「商品の安全性」について説明した張り紙=2日午前、神戸市の中華街・南京町飲食店の店頭に掲示された「商品の安全性」について説明した張り紙=2日午前、神戸市の中華街・南京町

 厚生労働省の2日午後3時時点のまとめだと、中国産冷凍ギョーザなどが原因と疑われる健康被害を訴えている人は全国で1692人に上る。報告がなかった徳島県を除く都道府県からの報告をまとめた。

 有機リン系の農薬が原因とみられる症状が確定したのは、1月30日の時点で判明した千葉県の7人と兵庫県の3人の計10人から増えてはいない。

 しかし、1692人の中で、296人が医療機関で診察を受けている。そのうち、8人が入院したが、6人が退院している。いずれも有機リン系の農薬中毒とは異なる症例と診断された。

 1692人のうち733人は、体調不良の原因が国内産の食べ物に起因するなど、今回問題となっている中毒とまったく関係ないものだった。

 また、ギョーザの街・宇都宮市を抱える栃木県では、保健所に健康被害を訴える相談件数が極端に少なかったことが分かった。

 同県で健康被害を訴えたのは1件のみ。ゼロだった岩手、島根両県に次いで少なかった。

 総務省の家計調査(平成17年)によると、1世帯あたりのギョーザ年間支出額は宇都宮市が日本一。それだけに、厚労省幹部らの間では「地元のギョーザがおいしいから、中国製冷凍ギョーザは食べないのではないか?」「地元の人が誇りを汚したくないから被害を訴えないのでは?」といった憶測が飛び交っている。

 

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飲食店の店頭に掲示された「商品の安全性」について説明した張り紙=2日午前、神戸市の中華街・南京町
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