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愛媛のニュース2008年02月02日(土)

伊方原発2号機 整流板天板に割れ

 県と四国電力は1日、定期検査中の伊方原発2号機(西宇和郡伊方町、加圧水型、出力56万6000キロワット)で、放射能を含まない二次系蒸気の通る湿分分離加熱器内部の蒸気整流板を取り付けたステンレス製天板に、長さ約43センチの割れを確認したと発表した。外部への放射能の影響はないとしている。同原発では2006年6月と07年4月にも1号機の同型加熱器内で蒸気整流板関係の割れが見つかっている。
 四電によると、割れが発見されたのは蒸気の流れを変える蒸気整流板が取り付けられた天板(厚さ約1センチ)と、蒸気流入側付近の炭素鋼製仕切り板(厚さ1・8センチ)の溶接部。割れは溶接部に沿って約35センチ、さらに天版側に約8センチにわたり、貫通していた。
 加熱器は1、2号機に各4基設置され、それぞれ内部に2つの整流板を収納。2号機は、1号機の加熱器内部の整流板割れ(06年6月)を受け、前回定検(同10月―07年1月)で整流板全8基を新品に取り換えた。その際、目視点検で天板は異常が認められず交換していないという。
 四電は「2号機の他の加熱器で割れを確認していない」とし「詳細な調査方法を検討中」と説明。今後、加熱器を製造した神戸製鋼所の担当者を呼び、溶接が設計通りなされていたかなども調べる方針。設計自体に問題があった可能性については「これから調べないと分からない」とした。

 
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