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【静岡】

『浜松餃子問題なし』学会が緊急会議 『安全性どう周知』話題に

2008年2月2日

浜松ギョーザの安全性をどう訴えるかを議論する浜松餃子学会の会員ら=1日午後、掛川市倉真で

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 中国製冷凍ギョーザに端を発した中毒問題は、同国製食品への不安につながり、学校給食のメニューを変更するなど波紋が広がった。一方で中国製食品全体への過敏な反応を懸念する声も。また「今こそ地元産の安全性を売り出そう」と浜松ギョーザでまちおこしに取り組むボランティアらが気炎を上げた。

 浜松市民の有志らでつくるボランティア団体「浜松餃子(ギョーザ)学会」は1日、中毒問題でギョーザ全体のイメージダウンが心配されているのを受け、掛川市内の旅館で緊急対策会議を開いた。会員が聞き込んだ情報を突き合わせた結果、「店で作り、店売りしているから問題ない」と風評被害がないことを確認。「中国製が問題あるからこそ浜松ギョーザに人気が集まる」などとギョーザへの不信の風が追い風になるのでは、と積極的な売り出しへの期待の声も上がっている。

 同会のメンバー6人が参加。斎藤公誉会長(41)は「浜松ギョーザに影響はない」ときっぱり。同会は浜松市内のギョーザマップをつくるほどのギョーザ店ネットワークがある。同会がこれまでに情報収集にあたったところ、「スーパーなどに置かれていないため、逆に浜松市内のギョーザ店では客が増えたり、売り上げが伸びたところもある」として、浜松ギョーザのブランド力や安全性に自信を深めた。

 会議では「問題になっているのはギョーザというより中国製品」「中華料理店の中には客が減った所もあるようだ」などと意見や感想を出し合った後、どのように安全性を市民らに伝えるかといった話が中心になった。

 同会は今後、店や住民に協力を仰いで浜松ギョーザについての意識調査を進める方針。

 今月4日に市内で会議を再び開き、それまでに各会員が調べた情報を持ち寄り、浜松ギョーザの安全性について裏付けを進めていくと同時に、市民らに広くアピールする方法などを検討する。

 

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