2008年2月3日 [日]
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「ミニスカートなくそう」 豊見城南高、保護者が服装指導

教育

「ミニスカートなくそう」 豊見城南高、保護者が服装指導

保護者や教職員から服装指導を受ける生徒たち=豊見城市の豊見城南高校

 豊見城南高校からミニスカートをなくそうと、豊見城南高校(諸見里明校長・848人)の保護者らが昨年10月から毎週木曜日、校門前に立ち、服装指導を行い、効果を上げている。
 服装違反の生徒はこれまで違反3回で保護者を呼び出して指導していたが、昨年12月からは1回の違反で保護者を呼び出している。10月から12月まで指導を受けた生徒は約20人。ほとんどが1度の指導で改善しているという。諸見里校長は「先生が注意するより保護者が言った方が効果がある。指導される生徒はだいぶ減った」と効果に笑顔を見せた。
 17日朝は、15人が生徒たちにあいさつしながら服装指導を行った。「シャツを中に入れなさい」などと注意を受ける男生徒がごく少数いるものの、ミニスカートで注意される女生徒はほとんどいなかった。
 同校の校則は男女とも茶髪は禁止、上着の着用を義務づけで、女生徒のスカート丈はひざ上10センチより長く、男生徒はシャツを出すのを禁止している。諸見里校長が赴任した2007年4月時点では「9割以上の女生徒が(ひざ上10センチ以上の)ミニスカート」という状況で、5月から毎週火曜日に教職員による登校時の服装指導を始めた。
 PTAにも5月の総会で女生徒のスカート丈の改善を提案した。「子どもの個性だ」と反発する保護者もいる中、数回の話し合いを持ち10月から毎週木曜日各学級持ち回りで保護者が指導することを決めた。毎週約10人の保護者が参加し、指導をしている。
 参加した3年男子の保護者金城尚子さん(51)は「不良行為に走るときはまず身なりから乱れる。保護者の中には自分には関係ないと考える人もいるかもしれないが、意識を持って指導してほしい」と述べた。
 金城和奈さん(3年)は「最初はスカート丈で指導されるのは嫌だったがもう慣れた」と述べ「短すぎたらみっともないと思うが、先生方の指導も度が過ぎないようにしてほしい」と話した。
 諸見里校長は「ひざ上10センチが許容範囲」と述べ「制服に個性はない。社会に出たときのためにも規範意識を持たなくてはならない」と強調した。

(1/29 10:03)

 

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