スズキ・ワールドラリーチームは、F1と並び称されるモータースポーツの最高峰、FIA世界ラリー選手権（WRC）に挑戦する新しいチームです。チームの母体はSX4 WRCの開発・製作にあたっている株式会社スズキスポーツ。同社はスズキ株式会社の関連会社であり、日本国内、浜松に開発・製作の本拠地を設けています。また同時に、WRC参戦にかかるヨーロッパでの活動拠点としてスズキスポーツ・フランスを立ち上げ、万全の体制を整えました。 スズキ・ワールドラリーチームの陣頭指揮を執るのはモータースポーツの世界で多くの経験と実績を積み上げてきている日本人。新しいチームですが、チームの主要なポジションには国内屈指の"ベテラン"が揃っています。 チーム代表の田嶋伸博は、世界的に"モンスター"のニックネームで知られるワイルドなドライバーです。1980年台から環太平洋地域を舞台とする国際ラリーで名をあげてきました。2007年にはアメリカのパイクスピーク・ヒルクライムでワールドレコードを樹立。彼が1986年以来取り組んできたスズキ車でのラリー参加が、今日のWRC挑戦の礎を築いたと言っても過言ではありません。 また、チームディレクターの粟津原豊も、日本国内のスピード競技やラリーを中心に数多くの実績を誇る、才能あるドライバーです。モータースポーツにおいて、勝利するためには何が必要か、身をもって経験してきました。 テクニカルマネージャーを務める稲垣秋介は、今はWRCを去ったメーカーにおいて過去30年にわたりラリーカーの開発を行ってきた優秀なエンジニアです。 そして、チームマネージャーに就任した川田輝は、国内を代表するラリー・ジャーナリストの一人であり、近年はPCWRC参加チームでチームマネージャーとしてもその手腕を発揮してきました。 この他、エンジニア、メカニックなど、スズキ・ワールドラリーチームを支えるスタッフとして、長年モータースポーツの世界に携わり、経験を重ねてきた精鋭が居並んでいます。 スズキ・ワールドラリーチームは、WRCへの挑戦を通じて得た技術情報をスズキ株式会社に対しフィードバックしてゆくと同時に、スズキのコンパクトカーの品質と性能のプロモーションに全面的に協力してゆきます。