宇部市西岐波の長生炭鉱で1942年にあった水没事故の犠牲となった韓国人の遺族らが1日、山口県庁を訪れ、慰霊碑の建立への協力を要請した。宇部の市民グループ「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」が91年から毎年、遺族を招いている。2日午後1時半から現地の海岸で追悼式をする。韓国遺族会の金亨洙会長(67)が「犠牲者は海の底に沈んでいる。慰霊碑も立てられていない。実に悔しくてなりません」と訴えた。
【写真説明】山口県側との会談で立ち上がり、被害者の慰霊碑建立への協力を呼び掛ける金亨洙会長