2008-01-01 偽装したら謝罪が流れとしては、、、
新年明けましておめでとうございます。 本年も何卒よろしくお願いいたします。
2007年を振り返るのであれば、12月31日に更新しろと言う声を左に受け流し、何はなくとも元旦となりました。
昨年は(というくだりは、つい数時間前の2007年をそう呼ぶ事に違和感を覚えつつ)それなりに話題を振りまいたパーツ業界でした。 個人的には、偽装問題でもいいかげんな謝罪会見でもなく、WindowsVistaの発売から始まった、題して「発売開始ブーム」ではなかったかと思います。
時系列で箇条書きにされれば、ああもあった、こうもあったと気がつくのかと思いますが、2007年に始まったことではない例の「深夜販売」と、殊メディアの関係が非常に気になりました。
Core2Duo販売開始あたりから、秋葉原だけでなく、大阪日本橋や名古屋大須界隈でも解禁日の深夜0:00まで大キャンペーンを張り、業界の有名人を集めてトークショーを行ったり、タレントさんまで繰り出してのお祭りがあるわけですが、回を重ねる毎に大規模になって行くような気がします。
間違ってはいけません。 もちろんこれを否定する立場ではなく、業界をなんとか盛り上げようとする動きは喜ばしい事であり、この流れは決して我々にはマイナスではありません。 PCパーツファンの方の琴線に(この場合金銭?)どうにか触れるようなうたい文句またはキャッチを作り、まさか自社のパーツだけ売れれば良いなどとは誰も考えていない事を信じつつ、メディアでもそれを大きく取り上げる事が恒例になっています。
昨年の1月末に発売された、WindowsXPに次ぐOS、WindowsVistaの深夜販売は寒い中、大きな盛り上がりを見せ、これはこれで納得したわけですが、OSつながりでその後発売された、Windows HomeServerの深夜販売は違和感を大きく感じる結果となりました。
使用用途がどこかWindowsMediaCenterEditionに似て非なる所がある上に、なんと英語版のみという状況は、発売前の正規代理店営業マンの顔色も口上も冴えず、バイヤーもどこか訝しげな状況でした。
しかしながら、メディアさんでは深夜販売前から大キャンペーンをはり、「注目に値するOSである」的トーンを変えず、いったいいくらするのだろうと思わせる巨大バナーがサイトの大面積を占有、さぁいざ発売!となったところで、ご存知のような結果に。
決して悪いものではないはずですが、さすがにVistaのような盛り上がりは難しい事は推して知るべしであるにもかかわらず、その後の記事では通常では考えられない程のボリュームで深夜販売の状況が報じられていました。
後日談で、発売前の深夜の行列はOSではなく、それに乗じて準備された特価品の数々が目当てだったそうで、肝心のOSの実売数は一桁がざらという結果。
さてこの状況、僕も社会の常識はちょっぴり持ち合わせているつもりなので、バーターという事はよく解っているワケですが、真実を報じる事こそ報道の役割、いやPC業界のメディアさんは純粋なる報道ではない事はわかりますが、メーカーさんの名物担当者にニックネームを付けてユーザーに根付かせてしまうほどの影響力を持っている事は無視できず、ある程度の「誘導」は可能な立場にある事の責任は免れない。 とはいえ、法に触れるわけではなく、自社の信憑性の問題だけなのでこのままでも良いかとは思うのですが、どうにもこの出来事から売る側と、エンドユーザーさん、そしてそれらを伝えるメディアさんの「3者の距離感」に大きな違和感を抱くようになってしまいました。
バーターでも構わないのですが、影響力が弱くなってきたと言われる雑誌業界では、ちゃんと「PR広告」等と銘打つわけで、それなりの方法は無かったのかと思わざるを得ない出来事でした。
社会の木鐸とまでは言いませんが、見たままを伝えるスタンスを保つのであれば、どこかで「実は○本が実売数でした」とフォローすべきではなかったかと、僕的には2007年最大のエラーであったと思うのでした。 付け加えると、メーカーや代理店はメディアに掲載されることを販売店に売る事よりも優先する事があり、メディアがエンドユーザーよりもクライアントを優先する事がある事を最大の問題だと感じるのでした。
2007-07-22 ハイテクはダイナミックではいけない件
今更ながら、台湾のお話。
COMPUTEX TAIPEI開催期間、連日大雨と雷の台湾にいました。
なぜそう表現するかというと、COMPUTEXが主たる目的ではなく、CoolerMasterのプライベート展示会がTaipei World Trade Centerのお隣、HyattHotelで開催されており、そこに”用事”があったからなのでした。 連日そちらでびっちりミーティングを行っていたため、Taipei World Trade Centerにふらりと立ち寄ったのは、ものの30分ほど。 通算滞在時間ならば、お昼ご飯に怪しいお寿司を食べて続けたアジアの巨塔「Typei 101」の地下イートインスペースの方が長いという、いったい何しに行ったのだ的なスケジュールでした。
しかし秋葉原でうろうろしている時以上に、知り合いに会うこと会うこと。 CoolerMasterの展示会場は当たり前として、HyattとTaipei World Trade Centerの間の交差点、Hyattのロビーで、エレベーターホールで、、、行くところ行くところ誰かしらに会うという、本当に業界が注目するアジア一の展示会であることを実感します。
※特に某メディアの某氏は、本当にあちこちでみかけ、東奔西走を絵に描いたようなフットワークで、「あ、どうも」「あ、どうも」と何度言ったことか。(はい、あなたの事ですよ) 僕はメディアさんには逆立ちしてもなれません。
そして空港や機内も同様。 スケジュール的に怪しかったため、出発ギリギリで台湾行きが確定し、急ぎエアのチケットを取ったのですが、ANAでもエバーでもキャセイでもなく、できれば「今度乗りますね」と笑顔で言いたいチャイナエアに搭乗したのですが、成田空港の機内で出発を待っていると、通路から見たような顔が。 読めもしない台湾の新聞をふむふむと眺めながら顔を隠し、難なく回避したものの、台北の空港で一服していると「あれ?○○○さんですよね?」と声をかけられ、敢え無く御用。 そして帰りもこれまた笑顔で見送りたいチャイナエアの機内でも同氏にばったり、敢え無く御用。
一応海外とはいえ、台湾はさながら日常と変わらない風景と時の流れに思えたのでした。
余談ですが、関係者の中で僕が部類の飛行機嫌いとして有名になっているようですが、決してそうではありません。 気分のよいものでは決して無く、また狭い中に何時間も拘束される事が苦手なだけで、小さい頃から飛行機好きで、また今でも飛行機のメカニズムやテクニカルな部分を見ると「ほほぉ」と感心してしまい、少年のような眼で写真をぱちぱち撮ってしまうのですが、今回搭乗したボーイング747-400は、まるで30年前のカローラに乗っているかのような感じで、「飛ぶのか」「降りれるのか」と飛行機では欠落しては断じて行けない”基本”が心許ないものでした。 特にランディングギアが滑走路の継ぎ目を乗り越える際の振動で、とある一枚の天井が抜けんばかりのバウンドをしている様は、釘が抜けたベニヤ板張りかと思わせるダイナミックなものでした。
さらに余談ですが、帰りの機内、さすがに強行軍だったため、ほっと一息一杯やろうかなぁと思ったのもつかの間、「成田に車が、、、」。
通りすがりの名無し
×僕が部類の飛行機嫌いとして
○僕が無類の飛行機嫌いとして
訂正しておいて下さい(^^)/
2007-07-01 彼は昔の彼ならず
さぼりにさぼって、やや死亡説も流れつつ、いつも通りどたばたな日々を送っていました。 最近の更新では、「お久しぶり」調から入らねばならず、これもネタが尽きるレベルにまで達してしまいますね。 言い訳も数に限りがあります。
週の内半分以上は打ち合わせの時間に取られてしまいます。 電脳はバックヤードが狭く、機密書類(?)も多数という事で、よほど気心の知れた人以外は立ち入り禁止になっている事もあり、ほとんどの場合は秋葉原界隈の喫茶店という事になります。
以前は近所のコーヒーがおいしい喫茶店をよく利用していたのですが、所謂内緒話が多くなると、わざわざ神田方面まで遠征し、筆談を交えながらよからぬ話題に終始するのですが、時間が取れずそうそう遠くに行けない、またはなにかあった場合はすぐに戻れる距離ということで、カフェソラーレさんでの打ち合わせが多くなりました。
地方在住の方でも「展示会をやるお店」として、旧称リナックスカフェと言えば「あぁあそこね」という感じかと思います。 もちろん本業はイベント会場ではなく、昼間は喫茶店、夜はアルコールもアリという非常に様子の良いShopであり、よく行った喫茶店よりもほぼ半額でコーヒーが飲めるという事も、つい足が向いてしまう理由の一つになっています。
ただ、ここに行きつくまでに業界関係者やバイヤーさんとばったり会うことが多く、また店内をまずはキョロキョロと内部を見渡してからという事になるのがやや欠点でもあります。 この心理は、お巡りさんをみてつい路地に入ってしまう条件反射に近いモノがあるのではないかと思っているのですが、話の内容を聞かれること同様、誰誰に会っていたという事だけでよからぬ憶測が流れたり、○○さんと一緒だったらしいですねぇなどと、つつかれるのも面倒。 狭い秋葉原はブロードバンド並の口コミの速さを誇る、それは恐ろしいエリアなのであります。
さて、高速電脳の店舗からカフェソラーレまでは歩いて5分程度の至近距離。 おでん缶で有名なチチブさんの路地に入り、所謂パーツ通りへ曲がると、最近本当にパーツShopさんがめっきり少なくなったと感じざるを得ません。 以前であれば、俺コンさんの大きな建物とAOpenさんの看板で「パーツ街の入り口」的なイメージでわくわくした方も多いと思いますが、現在では建て替えが急がれており(別業種の有名店が入居)、以前のような活気をここから感じることはできません。 旧俺コンさん前を右手に、そしてまた左手に曲がると、やっとパーツ街らしい趣になります。 でもやっぱり寂しい、、、
僕がまだ自作を始めたあたり、ShuttleのHot433をノウムテクノロジさんで買い、この界隈で今では24インチの液晶が軽く買えてしまうような価格でHDDを買って、喜んでいた頃、あの頃の活気は本当に無くなりました。
「電気街」「○○無線」「ラヂオ○○」「○○商会」、みんなどこかアンダーグラウンドな雰囲気を持ち、万人には立ち入りにくいあの雰囲気。 良くも悪くも門戸が広くなり、秋葉原も時代に合った姿に変貌してしまいました。
街は人々が作るモノ、無理に仕掛ければ失敗するし、右へならえになれば淘汰される。 あの頃にあって、今に無いモノ。 その答えを昔を知るパーツショップの方々は心の中で探しているのではないかと思います。
カフェソラーレへ行く道すがら、僕は毎回寂しさを覚えつつ、「変貌したこの街の一員なんだな」と思うのでした。
2007-05-02 事の顛末
またもや久々の更新になりました。
開設以来の長期冬眠、各方面の方からの温かいつっこみ(笑)、恐縮です、、、
諸処事情はこの際置いておくとして、いつも通りを装うことに。
世の中はGW、秋葉原は連日賑わっています。 今年は1日2日が平日なので、各代理店さんやメーカーさんは通常営業をしているのですが、店舗営業をしている方はお客様が多くて本当にたいへんそうです。
特に電脳は狭いので、立ち話もままならず、本当に申し訳なく思っています←本当ですよ〜。
さて、世の中がお休みモードのさなか、またまたビッグな出来事が起こりました。 「Blogに書くんですか?」と某メディアさんに言われてしまいましたが、さすがに詳細は書けません。。。
想像できる方も多くいらっしゃると思いますが、まぁ所謂その件です。
公認フライングにしては1ヶ月も早く、またこれまでの公認フライングとはかなり趣が違い、各Shopのバイヤーさんも困惑したことでしょう、、、と言いたい所ですが、おそらく誰も困惑しなかったのではないでしょうか。
なんのことやら、、、とうい方もいらっしゃると思うのですが、要は某製品が正式な発表日を待たずして発売されるという話が先週から持ち上がっていたのです。
僕も代理店の担当さんや、メディアさんを通じ、あちこちで確認作業に追われる日々だったのですが、今回は本当に不意打ちであり、皆さんの見解がこれほどバラバラだった事も記憶にはありませんでした。 ただ、代理店とメーカーだけが自信満々という奇妙な状況が続いたのです。
通常、情報は代理店やショップよりも、メディア側が早い場合が多く、メディアさんは実際に書けない情報を書ける情報よりも数倍持っており、またJapan発の情報ではすでに遅く、本国から情報直輸入という状態が当たり前。 「○○○ですが、どうやら○○○らしいですよ」という情報をいただくのは日常茶飯事。 netと人脈を駆使した情報戦になっているのが現状です。
しかし今回は違いました。
メディア解禁日の設定よりも遙かに早く、当然発売日よりも遙か早いこのタイミングは、誰もが納得できないものでした。
結局顛末としては、出荷が見送られたという形でようやく収まったのが発売予定日の午前中の事。 出る出ない、出す出さないで、みんなが振り回された出来事でした。
一件落着とは到底いかず、今回の騒動(?)は、製品が出る出ないという事は二の次で、リークの仕方や確認作業の落ち度、そして認識の甘さが諸処露呈した出来事であり、「なぁんだ、やっぱり出なかったのね」では済まされない事態であると僕は感じました。
ほとほと疲れた人の顔は容易に浮かびますが、もうちょっとどうにかならなかったんですかねぇ、○○○さん。。。
jaja
P35結局出なかったのですか…
6月じゃ遅すぎると思うんですがね
2007-02-24 パテントあれこれ
もう発売されたので、すでに時効と解釈。
サントラスト「薙刀」のお話。 まず商品の説明をしておくと、これまでのヒートパイプ搭載Coolerとはひと味違い、ヒートパイプがCPUコア部(ヒートスプレッダ)に直接接触するTypeのCPUクーラーで、そもそもヒートパイプはベース部分の熱をフィンに熱移動させることから、理論上「直接」であれば、受熱ロスが無く高効率になるという仕組み。
実はこの「薙刀」、製品版最終サンプルは前回の大阪出張でサントラストさんから見せてもらったのですが、これまたその前の去年秋口に、秋葉原で初期サンプル版を見ていました。
さらに、もっともっと前(ややこしい)、サントラストさんではない台湾メーカーのパイロット版を見ていました。
もちろんサンプル版だった事もありますが、それは底面の凸凹が激しく、いくらコアがヒートスプレッダに覆われているとはいえ、製品化するにはかなりの改良が必要という印象がありました。
結局そのメーカーからは発売がされず、しかしそのパテントを持っているという製造メーカーのOEM供給として、まもなくZawardさんから「ZikaRay (ZIKA-01)」という名前で発売が決定しています。
もしかすると、このTypeが流行るかもしれません。 前述通り、理論から行けば非常に効率的なヒートパイプの使い方をしているので、見た目の説得力も高く、実際先行発売された「薙刀」は驚異的なセールスをこれまでに続けています。
ただし、厄介なのがやはりパテントの問題。 ただのOEM供給だけでなく、いわばその使用料を出した上で製品化されれば、コストが上昇し、オリジナルの価格には到底太刀打ちできません。
以前ここで書いたかもしれませんが、LGA775のリテールクーラーのリテンションは、すべてプッシュ式に移行されています。 従来のフック式と同等レベル程度に着脱が容易で、バックプレートネジ留め式のように、着脱にM/Bを取り外す必要が無く、一見便利なのですが、樹脂部分の爪でロックするため、着脱回数が重なったりロックをミスると徐々に欠けてしまうという欠点もあります。
実はこれも当然パテントがあり、そのプッシュ部のみをとあるメーカーが製造しています。 インテルはその1社独占という形をとっているのですが、数ある汎用クーラーで、ネジ留めとプッシュ式に分かれているのは、やはりそのパテント料が大きく影響しているからと言えます。(もちろんクーラー自体の自重がかさめば確実なネジ留めの方が有利なので、そちらを選択する場合もあります)
特許侵害は重罪で、すぐに内容証明付きの通知で発売中止を求められるか、または相当数の出荷が終わった段階で提訴し、出荷量に見合った賠償請求がくるか、、、
「知らなくてうっかり、、、」というのは到底通じない世界。 これが足かせとなって、今後出る製品がつまらなくならない事を祈るばかりです。
Square Oneほしい
Mini-ITXに力を入れている高速電脳さんにお願い。
Square One早く発売してくださいな。
Square Oneほしい
すいません、良く調べてみると、Q-BOXIII Blackと同じ物みたいですね?
高速電脳が無くなったら、また昔の様に海外から取り寄せたり
自分で作ったりする時代になるのでしょうか。
今はそこまでOCする人が居ないと言えばそれまでかも知れませんが
悲しい限りです。
さすがに笑い事じゃないみたい。
思い当たる節でもあるのかな?
(残念というか・・・なくなると困るなぁ。)
確かにOCしても、それほど冷却する必要はなりましたが、
FANを選んで買えるとか、スペックを指定して買えるような店は
、他には、なかなか無いですものねぇ・・・。
何とか、営業再開していただけると、良いのですが・・・
(と、いうか、解っていれば、みんな買い支えに走ったんじゃなかろうか・・・)
やっぱりあの時超巨大なファンを買っておけばよかったと今思っております…
早稲田にあった頃から知ってる店だっただけに残念ですわ
今日行ったら閉まってるんだもの。。。
ご冥福をお祈りします。
じゃんぱら→ドトールCoffee(兼トイレ)→三菱銀行→JTタバコ→秋葉原駅がいつもの買い物順路
でしたので、最初の1件目が無くなるのは残念です。あの狭い階段を上がるまでの、なんとも言えない
わくわく感はもう得られないのですね‥。
私もたまにぶらっと寄ったりしてたので、とても残念です。
ともあれ、お疲れ様でした。