中国製冷凍食品の中毒問題で一日、鳥取県が設置した相談窓口に健康被害を訴える相談が四件寄せられたことが分かった。このうち三件は、厚生労働省やメーカーが回収対象製品として公表している冷凍食品を食べたとされ、米子市内の女性(81)は手足のけいれんなどの症状を訴えた。
県くらしの安心推進課によると、健康被害相談があったのは米子市内の女性のほか、南部町内の男性、倉吉市内の女性(22)、鳥取市内の女性(76)の四件。このうち米子市内の女性は先月二十九日夜、回収対象の小龍包(しょうろんぽう)を口にした後、嘔吐(おうと)や下痢などの症状を訴え、翌日に市内の診療所を受診。さらに症状が続いたため一日未明に市内の別の病院に救急搬送されたという。
県は相談者宅に残っていた冷凍食品を回収し、県衛生研究所(湯梨浜町南谷)で農薬などの残留物がないか調べている。検査結果は五日に判明する見通し。
県の相談窓口には、同日午後五時までに原産地や製造工場などに関する内容など二十三件の相談が寄せられた。また、同日午後二時までに、県内百三十一店舗から一万二千八百五十八個(四十七品目)の自主回収対象製品が撤去された。