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韓国にスタグフレーション注意報(上)

 週末になるとディスカウントストアに出かけるソウル市城東区の主婦カンさん(57)は、最近買い物をするのが怖い。食用油、卵、小麦粉、豆腐、白菜など頻繁に購入する食料品の価格が大幅に値上がりしたからだ。

 カンさんは「韓国風お好み焼きに使う小麦粉は昨年初め、1キロ当たり1300ウォン(約147円)だったが、今は2030ウォン(約229円)で50%も値上がりした。1年で生活必需品の価格が平均25%上昇したようだ」と話した。

 京畿道安養市に住む主婦チョンさん(38)は今年に入って生活を一層切り詰めている。被服費、外食費などはほとんど使わないことにした。子どもの学習塾の費用や生活費が大きく値上がりしたためだ。小学校3年生の息子が通う英語塾(週2回、3時間)の月謝は先月から27万ウォン(約3万円)へと8%値上がりした。今月からは算数の学習塾(週1回)の月謝も15%値上がりし、15万ウォン(約1万7000円)になった。

◆止まらない物価上昇

 最近韓国では生活必需品とサービスの価格が急騰し、消費者物価上昇率が4%に迫っている。統計庁は1日、1月の消費者物価が前年同期に比べ3.9%上昇したと発表した。2004年9月(3.9%)と並び、3年4カ月ぶりの高水準で、韓国銀行の物価管理目標値(2.5-3.5%)をはるかに超える数値だ。消費者物価上昇率は昨年10月が3.0%、11月が3.5%、12月が3.6%を記録したのに続き、4カ月連続の上昇を示した。

 1月の物価上昇率を品目別で見ると、金の指輪(42.0%)、自動車用LPガス(33.1%)、軽油(23.9%)、ガソリン(16.8%)、灯油(14.8%)など工業製品や市内バス料金(8.1%)、保育施設利用料(9.0%)、私立大納入金(7.3%)など公共・個人向けサービス料金が値上がりを主導した。

 食料品など生活必需品の価格で構成される生活物価指数は、前年同期比5.1%上昇し、05年1月(5.1%)以来2年1カ月ぶりの高水準となった。

鄭恵全(チョン・ヘジョン)記者

クム・ウォンソプ記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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