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知的障害女性2人に爆発物巻き同時テロ

 イラクの首都バグダッドで1日、買い物客でにぎわう市場2カ所を狙った爆弾テロがほぼ同時に発生、治安当局者はロイター通信に対し、計72人が死亡、約150人が負傷したと語った。米軍増派などによるバグダッドの治安改善が指摘され始めた昨秋以降、最悪の被害規模。イラク軍当局者は2件とも、知的障害のある女性の体に巻き付けた爆発物が遠隔操作で起爆されたとの見方を示した。

 市民を無差別に狙った犯行で、タラバニ大統領は「国民的和解を阻もうとするテロリストの仕業だ」と非難。米軍報道官はAP通信に対し、イラク聖戦アルカイダ組織など、国際テロ組織アルカイダに共鳴した勢力の犯行との見方を示した。

 治安当局などによると、バグダッド中心部のペット市場では1日午前、女性が鳥売りを装い、客が集まったところで服の下に隠された爆弾が爆発。その直後、南東部のイスラム教シーア派地区にある鳥市場でも女性を使った爆弾テロがあった。APによると、女性はアバヤと呼ばれる黒い民族衣装の中に爆発物を付けていたもようだ。

 イラクでは米軍とイスラム教スンニ派部族の協調が進み、アルカイダ系のスンニ派武装勢力が追い詰められた昨年末ごろから、女による自爆テロが相次いでいる。バグダッド中心部のペット市場は週末だけ開かれ、治安改善で多数の市民が訪れるようになったが、昨年11月にも爆弾テロで十数人が死亡するなど、何度もテロの標的となった。

[2008年2月2日9時34分 紙面から]

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