中国製冷凍ギョーザによる食中毒事件で、輸入元のジェイティフーズ(JTF、東京都品川区)が自主回収対象としている食品を食べて健康被害を訴える申し出が岡山県内で31日までに4件あった。県教委の調べでは、県内の公立学校でJTFの該当商品が給食で使われていることはなく、中国四国農政局(岡山市下石井1丁目)では、厚生労働省が販売中止要請し、メーカーが自主回収している11社の67品目が店頭から撤去されているかを確認するため、県内のスーパーなどへの調査を31日から始めた。(2面に関連) 岡山県は31日、県内でJTFが自主回収対象としている食品を食べて健康被害を訴える申し出が3件(同日午後6時現在)あったと発表した。 県生活衛生課によると、井笠保健所管内で50歳代と60歳代女性の2件、倉敷市保健所管内が60歳代男性の1件。このうち、60歳代女性と男性は既に回復したが、50歳代女性は昨年9月26日か同27日に「CO・OP手作りぎょうざ40個入り」を食べ、足のむくみと腎不全を発症し、現在も通院中という。 また、県と岡山市、倉敷市がスーパーなど103店舗を調査し、71店舗が対象商品を取り扱っていたことを確認。うち65店舗で計1156袋が回収された。 このほか、県の「食の安全相談窓口」には、消費者から「中国製の食品が家にあるが大丈夫か」など19件の相談が寄せられた。業者からも3件の問い合わせがあった。 県では引き続き当該商品の流通状況の調査を進めるとともに、スーパーなどへは該当製品を販売しないよう指示。県民にも各保健所やホームページを通じ「該当商品を食べないようにしてほしい」と呼び掛けている。