社会
病院統合、早期は困難 小野市が三木市、神戸大に伝える
神戸大医学部が三木、小野市の両市立病院の統合を提案していた問題で、小野市は一日までに、「双方が地元での建設を主張し、財政負担も巨額であることから、早急に合意するのは困難」との考えを三木市や神戸大に伝えた。三木市は「本格的な協議に入る前に態度を豹変されたことは、全く納得がいかない」と不満を表明。小野市の意向表明によって、統合協議は足踏み状態となる可能性が出ている。
北播磨地域に医師を多く派遣してきた神戸大医学部が、医師の不足を理由に昨年五月、五市一町(西脇、三木、小野、加西、加東市、多可町)に公立病院を統合し中核病院を整備するよう提案。その後、「五市一町の意見が割れている現状では、中核病院の実現は困難」として、十一月に三木、小野の市立病院に限定した統合を再提案した。
これを受け、三木、小野両市は十二月と一月、計二回の協議を開いたが、ともに候補地を市内に挙げたことや、財政負担をめぐり話し合いは難航。小野市は三木市と一月三十一日に神戸大医学部を訪問した際、早期の合意は困難との考えを示した。神戸大は「時間がかかっても十分議論してもらい、病院統合を実現してほしい」としている。
今後について、小野市は「当面は、二〇〇九年三月完成を目指す新県立加古川病院の影響など経営をめぐる状況の変化を見極めたい。協議の要請があれば今後も応じる用意はある」とする。
統合に小野市が慎重な姿勢を示したことについて、三木市は「市民の期待を裏切り、地域医療に禍根を残すことになる。神戸大や小野市と協議を続けていきたい」としている。(金井恒幸)
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