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サッカー界のドーピングに対する意識が、世界的な観点と相違があることから
ここへ来て五輪からサッカーが除外される可能性が出てきた。

>　サッカーが五輪から除外される可能性が出てきた。
>スポーツ仲裁裁判所（ＣＡＳ）は２４日、世界反ドーピング機関（ＷＡＤＡ）が、
>国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）のドーピング規定が
>ＷＡＤＡ統一規定に一致していないと訴えていた件について
>「ＦＩＦＡ規定は、ＷＡＤＡ統一規定と完全には一致していない」との見解を、
>７０ページにも及ぶ文書で発表した。

>　最大の論点は、ＷＡＤＡが１回目の違反に関して
>一律２年の出場停止としていることについて、ＦＩＦＡが個別に判断している点。
>ＦＩＦＡはほとんどのケースで期間を短縮している。
>ＡＰ通信は「ＦＩＦＡが規定を変えない限り、五輪から除外されるかもしれない」
>という記事を打電した。五輪はＷＡＤＡ規定に基づいて行われるため、
>ＷＡＤＡ規定を順守しないＩＦ（競技連盟）は除外される可能性がある。

>　一方でＦＩＦＡは「見解は、ＷＡＤＡとＦＩＦＡの規定に大きな差異はない
>ということを認めたものとも考えられる」とのコメントを発表。
>簡単には引き下がらない姿勢を見せている。
サッカー五輪から除外か、薬物規定で対立（日刊スポーツ）

実際、サッカー界におけるドーピングの蔓延は深刻で、
昨年行われたＦＩＦＡコンフェデレーションズ杯でも
２名のメキシコ人選手から薬物反応が検出されている。
しかし調査の対象となる選手はごく一部で、これは氷山の一角に過ぎない。
また、世界のスーパースター、ディエゴ・マラドーナでさえも
94年アメリカＷ杯でドーピングを行っていたことから
世界のサッカー界に、どれだけドーピングが蔓延しているかは想像がつく。

ＦＩＦＡにとってはＷ杯に比べ、五輪サッカーの重要度は低い。
したがって除外できるものならやって見よ、との強気の姿勢がうかがえる。
しかし日本代表人気に依存する日本サッカーにとって、
五輪からサッカーが除外されるのなら、大きな痛手になってしまう。
サッカーは世界で最も普及しているスポーツであると自認するのなら
ドーピング規定もＷＡＤＡに統一する必要があるのではないか。