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> 第111回 進藤晶子さん
父の反応を先に読む訓練ができたので
- 佐々木
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大阪生まれでしたよね。ご家族は、お医者様のお父さんと。
- 進藤
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専業主婦の母と、妹がいます。
- 佐々木
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それで、厳しく育てられた。
- 進藤
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はい。最近丸くなりましたが、たいへん厳しかったです(笑)。
- 佐々木
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どんな思い出がありますか。
- 進藤
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『父がルール』というような。
- 佐々木
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どういう?
- 進藤
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大学時代の門限は10時だったんです。でも、9時過ぎて家にいないと機嫌が悪い。
- 佐々木
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10時なのに(笑)。
- 進藤
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父が帰った時点で顔が見えないと心配なんですね。で、ある日、新歓コンパみたいなのがあるということで、その案内をダイニングテーブルの上に置いていたら、それを見つけた父が烈火のごとく怒り、鬼の形相で、「そんな娘に育てた覚えはない」なんて言って車で出て行ってしまって。
- 佐々木
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コンパに行っちゃいけない、って。
- 進藤
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そんな軟派な娘に育てた覚えはない、と(笑)。そんなところで娘がどんな目に遭わされるのか、と思ったんだと思います(笑)。
でも、父の反応を先に読む訓練ができたので、今いろいろな人にお目にかかりますけれど、ずいぶん役に立っております(笑)。厳しく、古風である意味まっとうな考えをする人がどう感じるか。「これはやめておこう」とか、「今これは言うべきではない」とか。
- 佐々木
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私なんか全然分からないで、なんでも言っちゃうタイプです。
- 進藤
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でもそれで許されるお人柄だからいいんです。
- 佐々木
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(笑)許されてるかどうかは分かりません。
- 進藤
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私はすぐ地雷踏んじゃう(笑)。
- 佐々木
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お母さまは、そういうお父さまを支えられる、静かなお母さん。
- 進藤
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うーん、バンバン自分の意見は言う頼もしい母ですね。父の診療所の裏方さん、秘書のようになっています。
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