中国新聞オンライン
中国新聞 購読・試読のお申し込み
サイト内検索

医師不足、県境越えた連携訴え 井原市議会特別委 '08/1/31

 ▽岡山県保健所長と議論

 産婦人科や小児科の医師不足など医療問題の改善策を探る井原市議会の「地域医療等を考える調査特別委員会」(十四人)は三十日、則安利明井笠保健所長から岡山県の医療行政の現状を聴いた。委員からは官民や県の枠を越えた連携が必要との意見が相次いだ。

 説明によると二〇〇六年末現在、井原市内で小児科診療に対応できる医師は十四人。しかし、同市内に小児救急へ対応できる施設がなく、市民の多くは福山市の医療機関に頼っているのが現状。委員の「井原市内の開業医と連携し、当番制で小児救急ができないか」との質問に対し、則安所長は「県の計画に地域内の連携強化を盛り込んでいる」と、検討していく考えを示した。

 また県は、同市を倉敷市と同じ県南西部保健医療圏に設定しているが、委員から「倉敷より福山の方が近い。県境を越えた連携は考えているか」と質問。則安所長は「県の計画にはないが、協議の場は必要と考えている」とした。

 特別委の乗藤俊紀委員長は「次回は近隣の自治体病院から話を聞き、三月ごろに中間報告をまとめ市に提言したい」としている。(小畑浩)

【写真説明】則安所長(左端)から県の医療行政の説明を受ける委員たち




MenuTopBackNextLast
安全安心
おでかけ