2008年2月2日(土)
社会 : 伊那中央病院産科医増員にめど 4月から5人体制へ
更新:2008-2-2 6:00

 4月以降、上伊那の分娩(ぶんべん)を集中的に取り扱う伊那中央病院(伊那市)で課題となっていた常勤の産婦人科医師の増員にめどが立った。信大医学部(松本市)が1日までに産科医1人の増員を同病院に通知し、4月からは5人体制となる見通し。同病院は5日から分娩室の増設など施設改修工事に取り掛かり、お産の受け入れ態勢を整えていく。

 伊那中央病院によると、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)に勤務する女性医師が4月1日から伊那中央病院へ着任する。信大医学部産婦人科教室では「分娩数の増加」などを理由に挙げている。

 昭和伊南総合病院が信大から派遣されている常勤の産科医2人の引き揚で4月から分娩の取り扱いを休止するのに伴い、伊那中央病院や上伊那広域連合などは信大に産科医の増員を要望していた。

 小川秋実院長は常勤の産科医の増員にめどが立ったことについて「大変うれしい。これまで要望しても約束してもらえなかったが、分娩件数の多さなどから可能性はあると思っていた」と話す一方、同病院の産科医1人が取り扱う分娩件数が年間250件程度に上り、理想とされる年150件程度に比べて多い現状では、1人増員しても分娩数の極端な増加は見込めないと説明。4月以降の里帰り出産の受け入れ中止や、医師の負担軽減のため診療所での妊婦健診の受診にも理解を求めている。

 昭和伊南総合病院との連携については「これから協議していくが、妊婦健診など可能な限り応援したい」とし、県立木曽病院からの産科医の応援も引き続き実施してもらえるよう要望していきたい、としている。

 施設改修は、分娩室を一室増設して3室とする。2月いっぱいで工事を終え、分娩台や監視モニターなど医療機器を搬入する。来年度予定する産婦人科外来診療棟増築の実施設計も年度内に行う。

 分娩件数は伊那中央病院で年約1000件、昭和伊南総合病院で年約500件あり、それぞれ約2割を占めるとされる里帰り出産の受け入れを中止し、伊那中央で約1200件のお産に対応する見通し。

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