球春―。プロ野球の各球団はきょうキャンプイン。今年はどんなドラマが待っているのか、胸躍るシーズンがやって来ました。
気掛かりなのはセ・リーグの戦力格差。昨季上位の巨人や阪神へ、下位に沈んだ横浜、広島、ヤクルトから主力選手が移籍したことで一層拡大しました。高額年俸の選手を引き留められない球団事情もあるのでしょうが、このまま戦力の二極化が進めば優勝争いの結果が見えてしまい、ファンの興味もリーグの灯も消えてしまいかねません。
中でも、ひいきのヤクルトの戦力ダウンは計り知れません。昨季最多安打のラミレス外野手、リーグ最多勝のグライシンガー投手をはじめ、石井一、高津、藤井といった長年チームの“顔”として活躍してきた選手たちの離脱。そして、古田監督の退団。ファンにとっては寂しいかぎりです。
それでも、甲子園最速を記録した佐藤由規投手、JFE西日本出身の岡本秀寛投手という楽しみな新人が入団しました。高田新監督のもと、主力選手の抜けた厳しい「冬」を乗り越え戦力格差を覆すようなペナントレースを期待したい。
今年からスポーツ面を担当しています。紙面では特定のチームを応援するわけにはいきませんが、ヤクルト戦に力が入るのは間違いありません。もちろん、五輪イヤーの今年、プロ野球以外でもダイナミックでドラマチックな紙面を展開したいと思います。
ツバメよ。Aクラス、いや日本一を目指して頑張ってください。聞き分けのない男の願いです。
(整理部・内田清志)