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中国製ギョーザ中毒:天洋食品、3年前にも薬物 混入問題化、福島ではトルエン

 【石家荘(中国河北省)大塚卓也】ギョーザを生産した石家荘市の「河北省食品輸出入公司天洋食品」の工場で約3年前、今回と同じ毒性の強い有機リン系薬物「メタミドホス」の混入が問題化していたことが31日分かった。工場の元従業員の女性(45)が毎日新聞に明らかにした。

 証言によると、この工場ではメタミドホスは白菜やキャベツなどから検出されたという。また、この女性の夫によると、その前後にも同工場で加工・製造されたギョーザからゴキブリや紙くずが発見されたこともあったといい、行政当局もこれを確認したという。

    ◇

 薬物中毒事件の起きた「CO・OP手作り餃子(ぎょうざ)」(40個入り)から07年10月、トルエンなどの有毒物質が検出されていたことが分かった。

 福島県喜多方市の「コープあいづ」によると10月、店頭で購入した女性従業員が「食べようとしたら薬品のにおいがした」と指摘。日本生協連(東京)に検査を依頼したところトルエンやキシレン、ベンゼンが検出され「体内に入ると有害」と判断された。製造日は07年6月3日。生協連は当時、同じ製造日の同商品を調査したが、異常はなかったという。

 コープあいづは、直後に同商品の店頭販売を取りやめ、現在まで再開していなかった。一方で原因不明のため、保健所などに連絡はしなかったという。【西嶋正法】

毎日新聞 2008年1月31日 東京夕刊

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