【台北=山田周平】台湾の中央選挙委員会(選管)は1日、与党・民進党が提案していた「台湾名義で国連加盟を目指すことへの賛否」を問う住民投票を、3月22日の総統選挙と同時に実施することを正式に決めた。この住民投票には中国や米国が「台湾の法的独立への一歩となる」と強く反対しており、その成否は総統選の結果と並ぶ注目点になりそうだ。
同委員会は、野党・国民党が提案していた「中華民国や台湾などの名義で国連復帰を目指すことへの賛否」を問う住民投票も総統選と同時に行うことを決めた。両案とも82万人以上の署名を集め、実施要件を満たしたと判断した。
「台湾名義」の住民投票は台湾独立を志向する民進党が有権者の「台湾人意識」を刺激し、総統選で公認する謝長廷・元行政院長(首相)への支持を集める選挙戦術の色彩がある。(01日 23:04)