【石原都知事会見詳報（２）】「文書送付ミスは、冷凍ギョーザ被害拡大とは無関係」 (1/3ページ)

　−−中国産の餃子の問題ですが、都はどういう対策をとるのか

　「対策もなにもかもね、とにかくどういうのかな。あってはならないことでね、毒物が混入したかという経緯がはっきりしませんが。一部、苦情もあったようですけれどもね。こういったものの事実の把握が遅れたことに都の責任はありますが、通達が遅れたっていうきらいがないでもない。これはね、実はあの最初のね、兵庫県、ついで千葉県のですね、発生の形が変わってましてね。特に兵庫県の場合はね、家族で半分食べた。その時はなんでもなかった。それで数日おいて食べたら今度、発症したわけですね。ということはその途中、誰かの手が加わったんじゃないかという可能性もあるわけだから、警察は非常に事件性が濃いということで抑えたんです。事件というか出来事の実態の情報が遅れたきらいがあるんですけれども、これは決して関係機関の怠慢でも何でもないんでですね、最初の出方そのもの、警察が非常に強い疑義をい持つような形だったのでね、そういうギャップがあったということはひとつ、承知していただきたい」

　「ただ、さっきも報告がありましたけれども、回収したものから今までも２０検体ですかな、調べた限りではこれ、シロなんだね。だから、同じ製品、同じブランドのどれだけの部分に毒物が混入したか、これを把握しきれていないし、まだその調査を続けます。いずれにしろ、製造元の中国の方に責任があるわけでしょう。あってはならないことが起こったんですが、まあ、向こうは向こうで責任を感じているでしょうからね。自分たちの信用のためにも厳重に調査して、どういう形でやっていくかで、このとんでもないものがどういう形で混入したかをはっきりしてもらわないと、中国の冷凍食品に対する信頼の問題になってくると思いますから。中国も責任をもって、この問題をはっきりさせてほしいと思います」