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【地球発熱】読者からの意見2008年1月22日 「京都議定書元年」を迎え、中日新聞は昨年12月から「地球発熱」と題し温暖化対策に向けたキャンペーンを始め、新年は1日から10回にわたり連載を行いました。読者の方からの反響も大きく、メールやファクス合わせ約150通のご意見、ご感想が寄せられました。今後に続く企画の貴重な情報として参考にさせていただきます。多くのお便りの中から一部を紹介します。 (温暖化問題取材班) ▽東京都三鷹市 無職(66) 人類は自然との共生をどこかに置き忘れ、欲望のために森林を破壊し、地形を変え、二酸化炭素をまき散らしてきた。自然に回帰しつつ、言葉だけではない「自然を守れ」でなくてはならない。次世代に笑顔でバトンを渡すために。 ▽名古屋市名東区 大学教員(45) 温暖化が騒がれている割に、テレビは深夜まで放送され、コンビニは24時間営業している。省エネ技術が進む一方、消費時間を減らす努力が足りないと思う。あらゆる店の営業を深夜12時までとし、協力すれば減税、そうでなければ増税してみては。 ▽浜松市 塾経営(67) 温暖化防止のために無駄な電気を消したり、ごみの分別収集など、人それぞれに何かを実行しているだろうが、それだけで効果は出ない。太陽光や風力発電、バイオ燃料など新技術を開発、改良し、資源を有効利用する無駄のない循環型社会に進むべきだ。 ▽金沢市 フリーター(37) 温暖化問題に市民を巻き込んではいけない。主に二酸化炭素排出は、工業と発電が占めていることも忘れてはいけない。地球の持つ重力エネルギーを活用すれば、公害を出さず、高能率に発電が可能だと考える。 ▽岐阜県各務原市 男子中学生(16) 牛乳パックをそのまま可燃ごみに出すのでなく、リサイクルすることでゴミ処分場で燃やす量も減り、二酸化炭素も少しずつ減る。海面上昇の被害を受けるツバルのように同じ人類として困っている人がたくさんいる。一人一人に関係あると思う。 ▽三重県菰野町 住職(55) 気温上昇が動植物の生態系に影響を与えているとの記事を興味深く読んだ。人々に危機意識があるいま、省エネに本気で取り組み、成果を挙げる絶好の機会だ。日本では普及が進まないが、バイオ燃料技術の現状と問題点も検証してほしい。 ▽東京都あきる野市 主婦(61) 温暖化の一番の原因は地球の人口過剰だ。日本政府は、少子化対策に躍起になっているが、そんな場合か。まず人口増加にストップをかけ、適正人口にまで落とすことが大切だ。このままだと、戦争でそれが行われることになる。 ▽愛知県小牧市 無職(66) 国土交通省は建築物の省エネを促進するため、新築・大規模改修時に、断熱化、窓の二重サッシ化を図り、二酸化炭素削減を目指すようだが、具体的な絵図は示されていない。自己満足でしかない。政策立案能力の低下か?
▽名古屋市緑区 専修学校非常勤講師(76) 地球温暖化や環境保護活動に反対意見を表明する著書が見受けられる。温暖化の原因には不確定要素が多いと思うが、いま国際的に懸念されていることが現実に進行しているなら、待っていては取り返しのつかないことになるのでは。 ▽三重県桑名市 主婦(57) 年末になると日本各地でイルミネーションが街を彩っている。私の街もそうだが家庭の庭や家全体を飾っている。遊園地のパレードでも多用されているが、これでは温暖化は加速する一方では。せめてクリスマス前の1週間にすべきだと思う。 ▽愛知県豊田市 女子大学生(21) 温暖化というと海面上昇しか思い浮かばなかったのですがコメにも深刻な被害が及んでいることが分かりました。コメは日本人の主食。品種改良をして強い物をつくろうとしていることに衝撃を受けました。 ▽神奈川県大和市 無職(81) バングラデシュの巨大サイクロン被害が甚大であることを知った。800人ほどが避難して無事だったシェルターの威力はすごい。私は粗衣、粗食に慣れており、暖房を使わず厚着で寒さに耐えている。子孫のために全国民が努力すべきだ。 ▽東京都府中市 すし店経営(63) 人間は間違いなく車で滅びる。道路にあふれかえる車を見るたびそう思う。私はなるべく乗らないようにしてオートバイを活用しています。2人乗りもできますから。何億年かかっても汚れなかった空気を、1日でどれくらい汚しているのでしょうか。涙が出ます。 ▽愛知県岡崎市 会社員(55) 年末ベネチアを旅したが、記事にあるように若者や地主は本土に行き老人が残っていた。サンマルコ広場には長机のような木が置かれ冠水時には並べて歩けるようにしてあった。機中から見た富士山、シベリアも雪が少ない気がした。ベネチアだけでなく自分含め地球すべてが温暖化にさらされている。 ▽名古屋市北区 非常勤講師(65) ベネチアのモーゼ計画は周辺域の工業化、開発に問題がある。船舶のための水深化工事が川からの土砂と波の作用を激変させた。伊勢湾周辺の埋め立てやダム建設も危機的状況を起こしている。温暖化の側面に加え、各現場は固有の問題を抱えている。 ▽愛知県豊田市 会社経営(60) メディアは温暖化を警告しているが、果たして真剣に対処している方はいるのだろうか。まだまだ対岸の火事で車に乗りコンビニ弁当を利用する。個人、企業の排出削減は紹介されているが、二酸化炭素を吸収する手だてが二の次になっていると思う。 ▽愛知県安城市 無職(65) 先日、専門家の本を読み、あぜんとした。北極の氷が解けても、海水面が上昇しないことなど、これまで指摘されている警告とは正反対のことばかりが記されている。マスコミ、自治体、専門家が真摯(しんし)な議論を行い、本当の「温暖化防止問題」を国民に知らせてほしい。 ▽静岡県三島市 翻訳業(63) タイトルの「地球発熱」が気になる。問題は地球が発熱していることではなく、二酸化炭素という「毛布」が厚くなりすぎて、適度に宇宙に発散されないため、気温が上昇していることではないか。タイトルで、誤解が定着してしまう。 ▽川崎市幸区 教員(62) 家庭の電化製品の省エネが強調されているが、航空機が1回離着陸すると電化製品のどれくらいの電力を消費したのと同じ二酸化炭素排出に値するのかや、屋内外にある自動販売機の冷却温度を一度上げた場合、どの程度の削減効果があるのか、分かりやすく解説してほしい。 ▽東京都世田谷区 非常勤講師(63) 政府は「200年住宅」を提唱しているが、都市計画などで国や自治体の方針が200年変更することはないのか。大金を投じて10年、50年後にそのままの日当たりが楽しめるのか。国の政策が耐久性のあるものでなければ難しいと思う。 ▽三重県松阪市 小学校教員(30) 地球発熱による水の奪い合い、病気のまん延の被害を出さないため、私たち皆が未来への責任を負っている。3カ月前に子どもが生まれた。新築を計画中だが、太陽光発電を導入する予定。二酸化炭素増加防止になればと思う。 ▽長野県飯田市 主婦(55) イタリア・ベネチアが水沈するかもしれないと旅行した人が認識すれば、温暖化をどうすればいいか考えると思う。ガラパゴス諸島ではサンゴが死滅しつつあるといい、旅行ツアーは世界遺産が温暖化で脅かされていることも知らせてほしい。 ▽名古屋市昭和区 パート(53) いつも熟読しています。現実に迫っている温暖化を知ることができ、先進的な試みを発信してくれて、感謝しています。これからも、新しい情報と、日本の立ち遅れた現状を告発してください。 ▽埼玉県深谷市 主婦(46) 問題なのは夏。家の南側に落葉樹を植え、高層ビルの窓に遮光カーテンを付けるなど、なるべく太陽の光を入れない工夫を日本人全員がやればいい。冷蔵庫は氷だけにし、まとめ買いをしない。昔の地球環境を取り戻すことが重要です。 ▽岐阜県多治見市 短大生(20) 私の大学では地球環境に関して、私たちができることをテーマに意見を出し合っている。高い技術で(温室効果ガスを)削減しても、国民が温暖化対策に取り組まないといけない。地球を担っていく一人として、できることをしていきたい。 ▽名古屋市 男子大学年(21) 自分の欲望をむき出しにして自滅するのか、一致団結してすべての命との調和を保つか。現代に生きているわれわれの心の在り方次第で後に続く地球の姿がどのように変化するのか決められていく。愛をおろそかにした文明がたどる道はいつの時代も破滅だけだ。 ▽愛知県岡崎市 団体職員(60) 物流における長距離輸送を、高速道路でトラックに頼る現状からリニアモーターによる「物流トンネル」をつくることで問題の大半は解決する。地下100メートルの大深度地下で列島に縦断してつくれば、石油燃料の消費が減り温暖化と交通戦争の防止に多大な貢献ができる。 ▽茨城県石岡市 無職(62) 温暖化によるさまざまな現象と、米の品種改良などの対処策を取りあげていたが、私は二酸化炭素の削減をあきらめたくない。森林による吸収や太陽光利用だけでなく、身のまわりで削減に寄与する行動があるはずで、追究してほしい。 ▽浜松市 無職(78) 昨年は地球の異変を怖いほど感じる年だった。学者は、50年もすると取り返しのつかないことになると警告するが、そんな悠長なことでいいのか。今の文明を謳歌(おうか)し続けるのか、車もない昔に戻るか、くらいの覚悟で賭けに出るしかない。 ▽岐阜県瑞浪市 板金工(42) 中日新聞の立場は反原発、エタノールなどのバイオ燃料推進と見受けられる。しかし、サトウキビなどの植え付けのため、熱帯雨林の破壊が進んでいる。ある意味、貴社も間接的に加担しているのでは、と自省してみてください。 ▽愛知県江南市 元日本語教師(30) 昨年、タイの妻の実家で、太陽光を活用した温水器を作った。家族は電気温水器を買うつもりだったが、私が反対し塩ビ管で自作した。身近にあるものを利用して発想を変えれば、自分たちでもできることがあると、分かってもらいたかったからだ。 ◇ ◇ 「地球発熱」へのご意見、ご感想をお寄せください。温暖化問題へのお考えも募集しています。 ・ファクス(03−3595−6908) ・メール ondanka@chunichi.co.jp
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