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【静岡】

《経済》 はままつメッセが開幕 199ブースに新技術や製品展示

2008年2月1日

6月上旬開幕「宇宙シンポ」プレイベント兼ねる

会場で目を引く惑星探査用車両=浜松市中区のグランドホテル浜松で

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 浜松地域の企業などが出展する「はままつメッセ2008」(浜松地域テクノポリス推進機構など主催、中日新聞東海本社後援)が31日、浜松市中区東伊場のグランドホテル浜松で開幕した。新技術・新製品を売り込む展示会で18回目。過去最多の199ブースが設けられ、新規取引や販路拡張などの商談につなげる。1日も開かれる。

 今回は、6月上旬に浜松で開かれる「第26回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)浜松」のプレイベントの要素を持っているのが特徴。ISTSは、輸送用機器や繊維、楽器といった県西部のものづくり技術を航空産業に生かそうと市が誘致した。メッセを通じて、県内外の企業や研究団体の交流や商談が進めば、新産業創出が容易になると期待されている。

 会場で目を引くのは、原田精機工業(中区小豆餅)が企画し、フレームなどを池戸熔接製作所(同区新津町)が製作している惑星探査用車両。無人で前後左右の4カ所に付いた無限軌道を電気で駆動させる。地球上でも危険過ぎて人が入り込めない火山の中や、天変地異の現場を監視用カメラを搭載し移動できる。

6月開催のシンポに向けて設けられた宇宙関連の展示ブース=浜松市中区のグランドホテル浜松で

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 宇宙への関心を持ってもらえればと製作途中で持ち込んだという。外殻や制御部はまだないが原田精機の原田浩利社長(45)は「各社から賛否両論が出て、もっといい製品が出来上がればいい。他社が参入すれば技術力の底上げに通じる」と話し、ISTSには完成車を出品する予定だ。

 浜松市や大学などでつくるISTS浜松実行委員会は、宇宙航空研究開発機構(東京都調布市)から取り寄せた設計図を基に国産ロケット「H−2(ローマ数字の2)Aロケット」の二十五分の一の模型を展示。実行委事務局で市職員山田英二さん(42)は「宇宙への興味を高めてもらい宇宙産業に携わる素地をつくりたい」と話している。

 1日は午前9時半から午後4時まで。

 

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