中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、「コープ花見川店」(千葉市花見川区)で購入して千葉市稲毛区の女性(36)方で食べ残しになっていたギョーザから、濃度130ppmの有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出されていたことが1日、分かった。生活協同組合連合会コープネット事業連合(さいたま市南区)が、食品環境検査協会に検査を依頼し判明した。ギョーザの原料となる野菜の残留メタミドホスの基準値の100倍以上に当たるといい、コープネットは「通常の原材料の残留農薬とは考えにくい」と話している。
コープネットによると、ギョーザをつぶして検査したため、どの材料から検出されたかは分からないという。国が06年に導入した残留メタミドホスの基準では、ニラ0.3ppm、キャベツ1.0ppmで、残留濃度は130~430倍にあたる。1個(14グラム)当たり1.82ミリグラム含まれている計算となる。
コープネットの永井伸二郎・執行役員は「原材料の残留農薬としては非常に考えにくい値。製造工場か流通、販売の過程と考えられるが、特定できない」と話した。【和田憲二、吉井理記】
毎日新聞 2008年2月1日 21時24分 (最終更新時間 2月1日 22時09分)