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【経済】

OPEC、増産見送り 減速の世界経済に打撃

2008年2月1日 21時05分

 【ウィーン1日共同】石油輸出国機構(OPEC)は1日、ウィーンで臨時総会を開き、消費国側が強く求めていた増産の見送りを決めた。年初に米先物市場で1バレル=100ドルを突破後も、90ドル前後の高水準にとどまる原油相場を容認した形だ。

 米国の信用の低い人向け住宅ローン(サブプライムローン)問題で減速する世界経済への打撃となるのは必至。需要が緩む春先を見据え、一部では次回3月総会で減産を求める声も出てきた。価格が再び100ドルを目指す可能性もあり、消費国側の反発は不可避だ。

 現行の生産量の目標は日量2725万バレル(イラク、アンゴラ、エクアドル除く10カ国)。

 OPECは昨年12月の総会で増産を見送っており、今回は消費国側の不満を受ける形で増産問題を協議した。

 OPECは総会後の声明で、増産を見送った理由として「現在の供給量は1−3月期の需要を満たすのに十分だ」と説明。価格高騰は投機マネーによるとの立場を重ねて強調した。

 

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