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国内最大メンズ館…阪急百貨店オープンへ/HEPナビオ改装
300ブランドずらり
FujiSankei Business i. 2008/1/31

広さが日本最大の阪急百貨店メンズ館の店内=30日、大阪市北区
広さが日本最大の阪急百貨店メンズ館の店内=30日、大阪市北区
 
 阪急百貨店は30日、商業ビル「HEPナビオ」(大阪市北区)を改装して、2月1日にオープンする関西初の男性専門館「メンズ館」の内覧会を開いた。約300の主要ブランドをそろえるのが特徴で、業態を超えた流通業界の競争が激しさを増す中、主力の婦人服とともに男性客を呼び込みたい考えだ。

 メンズ館には、地下1階から地上5階まで紳士服の関連商品がズラリと並ぶ。売り場面積は約1万6000平方メートルと、伊勢丹新宿店(東京都新宿区)のメンズ館(約1万平方メートル)を上回り、国内最大。投資額は約50億円で、2008年度に約250億円の売上高を目指す。

 阪急梅田本店(大阪市北区)から紳士服をすべて移すほか、ルイ・ヴィトン、ブルガリといった高級ブランドの紳士物のみを集めた店舗を開設。スーツや靴の売り場では、阪急主導による「自主編集売り場」の割合を高める。

 迎え撃つ他社も黙っているわけではない。13年春に阿倍野本店の建て替えが行われる近鉄百貨店には、日本最大の売り場面積(約10万平方メートル)の新店舗の上層階にオフィスが入る。男性客の増加は確実で、すでに「紳士服強化」を打ち出している。大丸と高島屋も梅田店、大阪店をそれぞれ増床するのを機に紳士服売り場を拡充する構えだ。

 各社が男性客に目を向ける背景には、伊勢丹の成功例がある。1968年から新宿店に男性専門館を持っていた伊勢丹だが、03年のリニューアルで男性客が急増。夫婦やカップルの来店も増え、婦人服や食料品の売り上げも伸びるなど好業績を支える起爆剤となっている。百貨店各社は男性の心をつかむブランド獲得や商品企画で、さらにしのぎを削ることになりそうだ。

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