厚生労働相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)は1日、C型肝炎患者にしか認めていなかったインターフェロン(IFN)の自己注射への保険適用について、08年度からB型肝炎患者も対象とすることを決めた。「7年間でIFN治療が必要な患者全員に機会を確保する」とした昨年11月の与党プロジェクトチーム方針に応じた。
これまで保険適用はC型肝炎のウイルス血症しか認められていないうえ、患者は2週間に1度通院しなければならない。中医協は対象をB型肝炎にも広げ、通院要件も緩和することにした。
INF治療は月の自己負担額が7万~8万円と高額。与党方針を受け、政府は所得に応じて自己負担を1万~5万円に抑える助成費などとして、08年度予算に207億円を計上している。【吉田啓志】
毎日新聞 2008年2月1日 19時06分