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美浦村の女子大生殺人:発生4年 ライト消えていた--捜査本部、自転車公開 /茨城

 事件発生から4年を迎え、公費懸賞金制度の対象事件に決まった阿見町阿見の茨城大農学部2年、原田実里さん(当時21歳)殺害事件で、自宅アパートから北西約3キロの空き地に放置されていた原田さんの自転車は、ライトが点灯しない状態だったことが分かった。原田さんの視力は0・1程度。裸眼のまま深夜に外出し、事件に巻き込まれたとされるが、自転車を運転できたのか判然とせず、稲敷署捜査本部は自転車を公開した。

 調べでは、自転車はシルバー色。荷台はなくハンドルはT字状だった。サドルの高さは約90センチ。原田さんの身長は約160センチで「女性にしてはサドルの位置が高い」(捜査幹部)。ハンドルには乾電池で作動するピンクのライトが付いていて、前輪にもライトがあった。

 原田さんは04年1月30日夜、知人と自宅で飲食。同31日午前0時ごろ、メガネ、コンタクトを着けずに1人で外出したとされる。同日朝、自宅から6キロ離れた美浦村の清明川河口で首や胸を刺された遺体で見つかった。自転車は自宅から3キロ離れた空き地に放置されていた。発見時、ライトは電源が「オフ」になっていたという。

 捜査関係者は「無灯火で走ったのか、犯人が消したのか、謎だ」と首をかしげ、別の捜査関係者は「そもそも自転車に乗って出掛けたのか、という考え方もある」と指摘する。

 稲敷署捜査本部はフリーダイヤル(0120・110・705)で事件の情報を求めている。【山本将克、清野崇宏】

毎日新聞 2008年2月1日

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