広島放送局

2008年2月1日 12時43分更新

“医師不足”で緊急アピール


深刻な医師不足が原因で広島県内の医療体制は、危機的状況に陥っているとして、藤田知事や県医師会などが1日、緊急アピールを発表し、県民に理解を求めました。

緊急アピールを行ったのは、藤田知事や県医師会の碓井静照会長、広島大学の浅原利正学長ら5人です。
アピールでは、県内の医師の数が30年ぶりに減少に転じるなど医師不足が深刻化し、県内の9つの市や町で、産婦人科の医師を確保できずに病院でお産ができなくなるなど地域の医療体制は危機的な状況に陥っているとしています。その上で医師の研修制度の変更や病院での過酷な勤務状態などからこうした状況はすぐには改善される見通しは低いとして、県の医療を守るために県民に支援と理解を呼びかけています。
藤田知事は「例えば、病院での待ち時間を避けるために夜間の救急医療を利用するといった行動を避けるだけで、医師の負担は相当軽くなる」などと説明し、県民に協力を呼びかけました。