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札幌市内で「はしか」が流行の兆し 今年に入って71人が感染


02月01日(金) 12時25分
文:糸田 



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麻疹による発疹(金沢市・加藤小児科医院提供)
 成人麻疹は34人、私大4校で休校や学内立ち入り禁止の措置。

 「麻疹」は、日本では一生に一度は罹るとされるウィルス感染症。麻疹は「ましん」あるいは「はしか」と読むが、一般には「はしか」の呼び名で定着している。

 今年に入ってから30日までに、札幌市内の病院から札幌市保健所に報告された「麻疹」の感染者数は71人。31日には、北区の新琴似北中で26人の生徒が集団感染していることが明らかになった。

 麻疹は子どもがかかる病気とされ、統計は小児科からの報告に基づいているが、昨年は15歳以上が感染する成人麻疹が流行した。昨年、麻疹及び成人麻疹に起因して休校となった学校は全国で263校。そのうち3分の1は大学・短期大学(91施設)で、約24万人(東京都を除く)の学生に影響を与えた。

 30日までに、市保健所に報告された感染者数71人うち、成人麻疹は34人。29日に学生3人の感染を確認した札幌大学では、学内を立ち入り禁止とし、2月5日と6日に予定していた入学試験の会場も同大構内から市内のホテルに変更した。そのほか、札幌学院大学、北海学園大学、北海道工業大学の3校でも、それぞれ数人が感染していることが明らかになり、臨時休校や学内立ち入り禁止の措置が講じられている。

 麻疹は感染力が非常に強く、感染経路は空気、飛沫、接触感染と多岐にわたる。感染すると約10日間の潜伏期間を経て、発熱、せき、鼻水など風邪に似た症状が3〜5日間続く。熱は一度下がるものの、再び高熱が出て、顔・首・全身に発疹が現れる。約1週間で発熱は治まり、発疹は皮膚に色素沈着を残して消退する。

 治療は、下熱剤や咳どめ、鎮痛剤を投与して発熱、発疹が治まるのを待つ対処療法。重症になると中耳炎や肺炎、脳炎を合併症にかかることもあり、中には後遺症が残ったり、死亡する例もある。

 麻疹の統計は、各保健所が指定する病院からの患者数をカウントしているが、実際の患者数は統計よりも多く、感染拡大を防ぎにくいなどの指摘もあった。

 厚生労働省は昨年8月、2012年までに国内からの麻疹排除を目標とする「麻疹排除計画」を策定。今年1月から、すべての病院に届け出を義務付ける全数把握疾患とすることや予防接種の拡大などを定めた。また、30日付で「麻しん対策会議」を都道府県ごとに設置するガイドライン案を示した。

 札幌市地域保健課では、「今年は、定点把握から全数把握になっているので一概には比較できないが、過去3年間の同時期の報告数は1〜3件程度で(今年は)多いと言える。1月第4週(3週までは24人)から急激に増加している」と説明する。










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