ここから本文です。現在の位置は トップ > 地域ニュース > 秋田 > 記事です。

秋田

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷
印刷

薬害C型肝炎訴訟:追加提訴、仙台地裁に5人 弁護団「病院は再調査を」 /秋田

 薬害C型肝炎訴訟で全国原告・弁護団は31日、国との基本合意成立後初となる全国一斉の追加提訴を行い、仙台訴訟では、青森、宮城、山形の40~60代の女性5人が提訴した。病院側からカルテの存在を告げられて感染を知った例もあり、弁護団は「他の病院も被害者救済のため再調査してほしい」と訴えた。1日からは常設の相談電話も開設する。

 提訴したのは、いずれも86~87年、出産時の止血剤として血液製剤「フィブリノゲン」を投与された女性で、▽青森県・40代(肝硬変)▽同・同(無症候キャリア)▽宮城県・60代(肝硬変)▽同・同(慢性肝炎)▽山形県・60代(同)。国と製薬会社「田辺三菱製薬」「ベネシス」に損害賠償計3億8500万円を求め、仙台地裁に提訴した。国と合意した給付額に基づき、計1億3860万円が支払われる見通し。

 このうち、青森県の女性2人は87年に県内の同じ病院で出産。病院側が自主的に行った調査でカルテが見つかり、感染を知ったという。また、別の原告の1人は、病院が保管していた分娩(ぶんべん)台帳が投薬証明となり、提訴にこぎつけた。

 弁護団は1日から、臨時の無料相談電話(電話022・224・1504)を常設する。平日午前10時~午後3時。電話で受け付けすると、3日以内に弁護士から折り返し電話がかかってくる仕組み。現在、弁護団の事務所には多い日で1日50件以上の相談が寄せられており、相談電話は少なくとも3カ月間は継続する。【伊藤絵理子】

毎日新聞 2008年2月1日

秋田 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報