FAX送信ミス、有機リン系症状伝わらず 東京都2008年01月31日22時01分 ジェイティフーズが輸入した冷凍ギョーザをめぐる中毒問題で、兵庫県から中毒発生の連絡を受けた東京都が、同社のある品川区に調査を依頼した際、ファクス送信ミスがあり、肝心の有機リン系中毒症状の有無が区側に伝わっていなかったことが分かった。会見した都は「その後の対応に変化があったとは思わないが、ミスが起きたことは申し訳ない」としている。 都によると、1月7日午前9時ごろ、兵庫県から「5日にギョーザを食べた3人に血中コリンエステラーゼ活性低下など有機リン系中毒症状が出た」との連絡があり、ジェイティフーズへの調査を求められた。都は同日午前、品川区に対し、同社への調査を求めるファクスを6枚送信。しかし、本来伝えるべき有機リン系中毒症状を記した紙を送っていなかった。 ジェイティフーズ側が30日、「当初、有機リン症状があったとは聞いていなかった」と説明したとの報道があり、外部の指摘を受けて調べた結果、送信ミスが判明。品川区に聞いたところ、中毒症状を記した紙ではなく、ギョーザの写真が送られていたという。 品川区は7日、同社から電話で聞き取りをしたが、「同様の健康被害の報告は入っていない」との情報を得るにとどまり、詳しい調査に乗り出さなかった。こうした経緯について、都は「送信後に区に電話連絡もした。ファクスの別紙には『胃洗浄』などの文字もあり、ただの食中毒ではないとわかる内容だった」と釈明している。 PR情報この記事の関連情報社会
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