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県医療審議会（吉原忠男会長）は三十日、さいたま市内で開いた会合で、幸手市内から移転する久喜新病院（久喜市）など六病院二百八十六床の増床を承認した。救急医療や県東部で不足している産科医療の充実が狙い。済生会栗橋病院（北葛飾郡栗橋町）は十五床増床し、二〇一〇年度からは重篤患者を受け入れる県内八番目の救命救急センターとなる。
そのほか承認されたのは行田総合病院（行田市）九十六床▽菅原病院（越谷市）十一床▽永井クリニック病院（三郷市）三十床▽みさと健和病院（同）二十六床の四病院。
久喜新病院は災害時やがん医療の拠点病院となるため、百八床を増床し、一一年度に開設予定。菅原病院と永井クリニック病院はお産を受け入れる病床の増加、みさと健和病院はがん患者の痛みをやわらげる専門的な処置を行う「緩和ケア病床」を増やす。
県は高度医療や救急医療に対応できる病院を増やそうと、昨年九月から整備計画を一般募集しており、十医療機関から応募があった。
関係者によると、うち二医療機関が加須市内での開設を申請していたが、江戸川病院（東京都江戸川区）は申請を取り下げ、埼玉医療生活協同組合は承認されなかった。同審議会の承認を受け、県は四月、六病院の増床を許可をする予定だ。
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