img/20080131124613m.jpg

... 最新ニュース

01/31-12:46--中国製ギョーザで中毒　店頭から続々撤去　スーパーなど作業追われる　県内被害確認なし

　３０日に発覚した中国製の冷凍ギョーザによる食中毒事件は、岡山県内にも波紋を広げた。県内では健康被害は同日現在では確認されていないが、関連商品を取り扱うスーパーなどでは回収作業などに追われた。 　県内５２店を展開する山陽マルナカ（岡山市平福１丁目）は、４４店舗で「中華ｄｅごちそう」を販売しており、午後５時半までに撤去指示を出した。さらにジェイティフーズ（ＪＴＦ）の冷凍食品全品を安全確認のため午後８時ごろまでに売り場から下げた。「原因が分からないだけに心配」と同社では話す。 　マルナカ下中野店（同市下中野）では、該当の「ギョーザ」を含め３０日午後８時までにＪＴＦの冷凍食品約１３種、２００点を売り場から撤去。３１日までにおわびの張り紙を掲出した。 　同店では今月に該当のギョーザを１個３０８円で計２８個販売。購入者から４件程度問い合わせを受けたが、いずれも冷凍庫に保管しているという。３１日から同店サービスカウンターでＪＴＦの冷凍食品購入者に対し、現品持参で返金に応じる。 　同店に買い物に訪れた近くに住む主婦（３１）は「主人の弁当用に冷凍食品は買っている。製造した場所や産地は気にして買っているが、ほかのものもあるかもしれないので気をつけないと…」と困惑気味。同市大安寺の女性（８０）は「中国産のものは買わないようにしている。冷凍食品も中国製のものが多いので普段は買わないが、もっと表示をきちっとしてもらわないと困る」と話していた。 　イトーヨーカ堂岡山店（同市下石井２丁目）は、３０日昼すぎに本部から通達があり、ＪＴＦのギョウザ数十個を店頭から撤去した。同店責任者によると「売り場から下げるよう通達があっただけで、理由は後から知りびっくりしている」と困惑。 　倉敷地区などに店舗を構える仁科百貨店（倉敷市連島町連島）は、水島地区の１店舗で該当商品を取り扱っており、仕入先からの自主回収要請を受け、３０日午後６時ごろ店頭から下げた。 　また、広島、岡山県内で展開するハローズ（広島県福山市神辺町）は、味の素の「ピリ辛カルビ炒飯」を岡山県内１６店で販売。３０日中にＪＴＦの商品と合わせ撤去した。 　県内でリョービプラッツなど１３店舗を運営する両備ホールディングス（岡山市錦町）は、自主回収対象商品の２種を含め、ＪＴＦの全商品を撤去。ハピータウンなどの天満屋ストア（同市岡町）も回収対象外のＪＴＦ３商品を販売自粛とした。 　おかやまコープ（同市奉還町１丁目）は、該当のコープブランドのギョーザは９月中旬に共同購入で取り扱って以来、店頭を含め販売はなかったが、過去の履歴を元に購入者全員に電話で状況を説明した。また、ＪＴＦの回収対象２種が見つかったため売り場から下げた。 　　　　◇ 　岡山県は３０日午後９時現在で、調査を行った県内２６業者のうち６業者で、回収対象となった商品を扱っていることを確認した。問題となった商品を食べたことによる健康被害は報告されていないという。 　県では引き続き、流通状況の把握に全力を挙げるとともに「該当商品を絶対に食べないように」と呼び掛けている。 　取り扱いが確認された業者は次の通り。 　ショッピングプラザまえだ（総社市長良）▽共栄商事（高梁市ポルカ通り）▽マルイ（津山市一方）▽サンパーク新見（新見市正田）▽丸大（新見市新見）▽仁科百貨店（倉敷市水島東常盤町）

... 社会

... 経済

... 文化・科学・スポーツ