中国・河北省の食品メーカー、天洋食品の工場で製造されたギョーザに有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が混入していた問題で、新たに446人が回収対象の食品などを食べた後にめまいや吐き気などの体調不良を訴え、地元の保健所などに届け出ていたことが31日午後、分かった。メタミドホスとの因果関係はいずれも不明。
1月30日に中毒が判明した10人と、不調を訴えた7人、31日午前判明分の31人を加えると、健康被害を訴えたのは38都道府県の計494人となった。
中国の食品安全問題を所管する国家品質監督検査検疫総局の王大寧・輸出入食品安全局長は同日の記者会見で、工場の生産を停止し、製品の回収を始めたことを明らかにした。
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