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中国では死亡例も、餃子から検出「メタミドホス」
このニュースのトピックス:食の安全
中国製ギョーザ中毒事件で、検出された有機リン系殺虫剤「メタミドホス」による事故などが中国で近年相次ぎ、今年も被害が出たほか、2004(平成16)年には死者も出ていたことが分かった。
中国メディアによると、今年1月11日、広東省仏山市でスープ料理を食べた農家の4人が中毒症状を起こし、うち2人が重症となった。スープの中に入った木の実に、約10日前にメタミドホスが噴霧されていたため、残留農薬が中毒を引き起こしたとみられている。
昨年12月17日には、雲南省瀘西県で祝い事の際、もち米でつくった団子を食べた住民23人が吐き気などの症状に襲われ、3人が重症となった。団子にメタミドホスが混入したことが原因だった。
04年3月と4月には、四川省で誤って調味料として食品に混入したメタミドホスを食べた農民12人が中毒を起こし、2人が死亡。同省衛生庁は同4月、注意を呼び掛ける通達を出した。
広東省の電子部品工場では03年5月、メタミドホスの混入した食品を食べた工員ら102人が中毒症状を起こしている。
中国農業省などは昨年1月1日以降、メタミドホスの中国国内での使用、販売を全面的に禁止する通達を出しているが、今年の広東省と昨年12月の雲南省のケースは通達後に発生し、使用禁止は徹底されていない。(共同)
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