新風舎・平間至写真賞スタッフからのメッセージ
コンテストプロデューサー 金木良太より一言
毎回着実に応募数が増え、作品のクオリティもどんどんあがり、規定の数を超える作品が受賞するようになりました。それでも可能性を持った作品がまだまだあるのです。そこで、今回から賞の枠も大幅に増やすことになりました。コンテストを運営していて、これほどありがたいことはありません。こんな状況ですから、審査が盛りあがらないはずはありません。平間審査委員長がどんな作品を選び、どんな評を出すのか、一同、固唾を飲んで見守るのですが、実は、その過程では笑いが絶えない和やかなムードで審査が行われています。というのも、過去の受賞作を見ていただければわかると思いますが、実にバラエティー豊かな作品が送られてきて、平間審査委員長と一緒に見ていくこの審査は、本当に楽しい!そんな新風舎・平間至写真賞が目指すところは、本気で写真集を出版したい人たちと一緒に、写真の新しいムーブメントをつくりあげたい、というところにあります。みなさん、ぜひ、応募してみてください。一緒に新しいことをやりましょう。

写真・アート部編集長 関野敬太より一言
現在募集を行っている今回で9回目を数える平間至写真賞ですが、応募されてくる作品のどれもが、日常何気なく見ている風景を別角度から見せてくれて、新たな魅力を発見させてくれたり、これまで見たこともないような風景や物事が写し出されていて驚かされたり、はたまた思わず笑ってしまうような面白い作品だったり、何時間でも見ていたくなるような奥深いテーマがあるものだったりと、そのバラエティの豊さにいつも感心させられます。私は第4回から審査員として関わってきているのですが、毎回思うことは応募される写真の多くが、その時代を色濃く反映しているということです。そのときの文化であったり、流行であったり、経済の状況だったり、多くの作品がその時々の”現在”から大きな影響を受けているということです。写真がまさに時代を映す鏡であることを実感します。
この賞を通じてリリースされた写真集は、写真家がそれぞれの感覚や切り口で時代を切り取ってきたものです。それらの作品を1人でも多くの読者に見てもらい、作品から新たに何かを感じたり、新たな発見をしてくれることを願います。そのような写真家と読者の接点を写真集を通じて常に提供し続ける、平間至写真賞はそんな写真賞であり続けたいと思います。
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