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被害400人超す JT子会社に半年前にも苦情
3家族10人が被害に遭った中国製ギョーザ中毒事件で、輸入元のJT子会社「ジェイティフーズ」(東京都)が自主回収する23商品を食べて、同様に吐き気や腹痛を起こしたと各地の保健所などに訴え出た人が415人に達したことが31日、産経新聞の都道府県と政令市への取材で分かった。中毒が判明していた10人を合わせると計425人に上る。一方、ジェイティフーズ側に昨年6月と8月にギョーザを食べた人から健康被害を訴える苦情が寄せられていたことも、東京都などの調査で判明した。
新たに被害の訴えがあったのは、北海道や東京都、大阪府、沖縄県など35都道府県。これ以外に、自主回収品目に該当する食品を食べたかどうかわからない人が体調異変を訴えるケースも相当数あり、各自治体で問題食品との因果関係を調べている。
中毒症状になった10人の被害者のうち、昨年12月に「CO・OP手作り餃子(ぎょうざ)」を食べた千葉市稲毛区の女性(36)の吐瀉(としゃ)物から有機リン系薬物「メタミドホス」が検出されたことも千葉県警の調べで判明した。
また、ジェイティフーズ側に昨年6月と8月、冷凍ギョーザを食べた人から健康被害を訴える苦情があったが、1件は追跡調査が不能となり、もう1件は同社側が残品や調理品を検査したが異常はなかったという。兵庫県高砂市で3人が中毒となったのと同じ商品だったが、製造時期は違う。