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【記者ブログ】食の安全学再び:毒ギョーザ事件、中国側の言いぶん、きいてみる? 福島香織 (3/3ページ)
■また香川公使と、問題をどう処理してゆくかについても話し合い、次の2点について、共通認識をえました。日本の警察当局はすでに捜査を開始している段階で、中国側も河北省警察当局も同様の任務についてます。科学的正確な結論が出ない前には、いかなる主観的推測も対外的に発表しないことで双方一致しました。また、中日双方はこの問題について合同調査を展開するになりました。近日中に専門家を日本に派遣して、日本の関係者と共同で調査し、早急に問題を解決します。いったん、はっきりした結論を得られれば、速やかにメディアにみなさんに発表しますから。
■劉:では質疑応答です。
■福島:正確な結論が出ない前は主観的推測は発表しないとおっしゃいましたが、事件の背景とかを考えればいくつかの予測、仮説がたつと思います。それを解説してください。(ダメモト)
■王:いや、そのことについてははっきり言ったでしょう。日本警察はすでに捜査を開始している。香川公使によれば、嘔吐を実際に引きおこした商品の袋からはメタミドホスが検出されましたが、その他商品、同じ製造日の商品からは検出されませんでした。このことから日本警察は、事件を司法プロセスに従って捜査し、中国警察も捜査を開始しているわけです。こういう状況で、明確な結論がまだ出てない状況で、われわれは無責任な推測を発表できないのです。
■朝日新聞:二つ質問があります。例の企業の商品は中国国内でも売られていますか。あと2003年に例の企業は“緑色ルート“待遇(優良企業に与えられる品質検査免除の待遇)を与えられていたそうですが、具体的にどういう優遇ですか。もうひとつ、2003年以降、品質検査上の問題はなかったのですか。
■王:質問は3つですね。私の理解するところでは、河北省のこの企業は国内でも商品を販売しています。具体的な数量は急いで調査しているところです。我々は企業に対しすでに、生産停止、輸出検査検疫申告の停止、すべての産品の回収を命じています。これは国内商品も含んでいます。
■緑色ルート待遇ですが、これは我々が輸出検査検疫速度をアップするために事前に便宜をはかる優遇措置です。しかし検査の機会自体が少なくなるわけではありませんし、検査が厳格さが緩くなるわけでもありません。
<2008/01/31 23:07>