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拉致こだわれば進展なし 日朝関係で北朝鮮が論評

2008.1.31 23:04
このニュースのトピックス北朝鮮核問題

 北朝鮮の国営朝鮮中央通信は31日、従軍慰安婦被害に対する国家的な謝罪や補償を日本に求める長文の「告発状」と題する論評で「日本が拉致問題にこだわる限り、朝日(日朝)関係改善で進展はあり得ない」と主張した。

 論評はまた、福田康夫政権が拉致問題の取り組みで「前任(安倍晋三政権)の方針をそのまま踏襲している」と評した。

 福田政権発足以降、北朝鮮メディアが日朝関係をめぐり包括的な評価を加えたのは初めて。首相就任当初、北朝鮮との対話を重視するとした福田首相の姿勢に北朝鮮が失望感を抱いていることを示唆したとみられる。

 論評は「見過ごせないのは、首相の福田をはじめ執権勢力は過去の日本の拉致犯罪(従軍慰安婦)は一切不問にし、既に解決した(日本人)拉致問題を持ち出していることだ」と指摘。「拉致問題と核問題の一括解決を力説しながら、各国に協力を求めているのは、わが人民を愚弄(ぐろう)するものだ」と非難した。(共同)

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