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ギョーザショック 外食産業直撃 (2/2ページ)
「30年近く愛された商品名なのに…」。風評被害に悩まされているのが、名物商品「ひとくち餃子」で知られる点天(大阪市)。今回問題になった中国産の製品と商品名が同じためだ。
同社の商品は豚肉やニラなどほぼ国産を使用しているが、「同じ名前だけど大丈夫か」などという問い合わせが殺到。社員総出で店頭に出て説明するなど対応に追われているという。
「餃子の王将」(京都市)も、野菜や肉類などほとんどの食材は国産。ニンニクやニラの一部で中国産を使っているが、「検査内容を改めて確認するが、入手ルートを確認しているので問題ない」(同社広報)。
中華街で有名な神戸・南京町では風評被害を懸念して、「手作り」をアピールする張り紙が登場した。店長(57)は「数日前と比べギョーザを買ってくれるお客さんはやはり減っている」と困惑ぎみ。
大阪市内で19店舗の中華料理店を持つ「中央軒」(大阪市)でも31日午前には全店に「野菜・肉類は国内産を使用しております」と書かれた張り紙をはり終えた。同社の小野俊祐総務部長(64)は「商品加工も本社でやっており問題はない。安心してギョーザを食べてもらいたい」と話していた。