「女を買って何が悪い」
今月5日の本紙の社会面に、「『海外キーセン観光』その実態は…」という見出しで一部の韓国人男性の性売買行為に関する記事を載せて以降、記者は数日間、電子メールと電話攻勢に悩まされた。
ある男性は電話で、「そうやって、女が男の体面を踏みにじったところで、何の得になるというのか」とまくし立てた。
終始一貫、悪口交じりの抗議を浴びせたこの男性は「韓国人男性の50~60%が海外で売春宿に向かうというならまだしも、せいぜい何百~何千人の金持ちの行為に過ぎないわけで、それがどうしたと言うんだ」と腹を立てた。
自分の名前を「キムなにがし」と堂々と名乗ったその他の男性は、電子メールで「自然の生理現象で女を買うに過ぎない。新聞で悪く書いたあんたはさぞかしすっきりしたことだろうよ」と書いた。
続いて、「女性家族部の9・23対策(性売買特別法施行)と味気ない韓国の女のせいで仕方なく外に出るわけで、過ちはすべて女の側にある」とつづった。
もちろん、一部の読者は、南太平洋のキリバスという島でさえ「コレコレア」という汚名を着せられているとし、海外での深刻な性売買に対し国民自らの反省を促しもした。
しかし、「他人に被害を与えるわけではないのに、そこまで大げさに騒ぐのはなぜか」という読者の主張に触れては、物悲しく思った。海外での売春ブームは、今後ともそう簡単に治まりそうにないなとの思いが脳裏をよぎった。
政府は海外で性売買をする人に対しても、性売買特別法を厳しく適用するとの対策を打ち出した。しかし、根本的な認識の変化がない限り、どのような政策も空回りするに違いない。
「国力が弱かった時、韓国人女性も強大国の男たちにたぶらかされたわけだが、なぜまた同じことを自発的に繰り返すのか」と警告するロシアの韓国人人権活動家チョン・ジェウォンさんの言葉が身にしみる。
父の顔も分からずに育つキリバスの混血児が、どれだけ悲惨な人生を送っているのか、一部の韓国人男性は直接見てみなければならないようだ。
オ・ユンヒ社会部記者 oyounhee@chosun.com
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