ファイルの圧縮に挑戦しよう!


  ■ 圧縮するメリット

解凍ができれば、次はファイルの圧縮をやってみましょう。
圧縮作業は、解凍作業ほど日常頻繁に行うものではないと思います。事実、僕も最近は解凍ばっかりで、圧縮する機会はほとんどありません。
でも、圧縮する方法を知っておけば何かと役に立ちます。
例えば...

  • Eメールで相手にデータを送信したいとき
  • フロッピーにデータを入れて、会社 ←→ 家のパソコンへデータを持ち運びたいとき
  • ハードディスクの空き容量が少なくなったとき
  • データをバックアップするとき

などなどです。使い方によっては、とっても便利な手段です。




  ■ 圧縮ソフトを手に入れよう

圧縮をするには圧縮用のソフトが必要になりますが、ここでは 「+Lhaca」 というフリーソフトを使います。
この 「+Lhaca」 というソフト、作成できる圧縮ファイルは、LZH, ZIP, CAB などで、また圧縮のみだけでなく、解凍作業もこのソフトでできます。そして、この 「+Lhaca」 の特に秀逸なのが、DLL ファイルを別に用意しなくてもよいという点。一般に圧縮解凍ソフトには、圧縮形式ごとにそれぞれ DLL ファイルを必要とするソフトが多く、それが初心者の人には煩わしく、理解されにくいことなのですが、この 「+Lhaca」 というソフトは単体ですべての機能が利用でき、操作もわかりやすいので、初心者にもおすすめできる一品です。

では 「+Lhaca」 を早速ダウンロードしましょう。以下のサイトにあります。


Vector Software PACK

「+Lhaca」 作者のHP


ここで、注意しなくてはいけないのが、「+Lhaca」 には3つの種類があるということです。
個人的には、この3つの種類があることが初心者をかえってややこしくさせているのではないか、一つにまとめた方がいいのでは、とも思うのですが、作者の方の意向もあることなのであまりそのことには深入りしないことにします。
簡単に3つの種類をまとめておくと...


「+Lhaca」 通常版   Ver 0.7x系
LZH, ZIP のみの圧縮・解凍が可能な、最も低機能なバージョン。

「+Lhaca」 機能拡張版   Ver 0.9x系
通常版に、自己解凍書庫機能、分割書庫機能、パスワード付き ZIP 解凍機能などを追加した中機能バージョン。

「+Lhaca」 デラックス版   Ver 1.1x系
機能拡張版に、CAB, TGZ, TBZ, TAR の圧縮・解凍機能、GZ, Z, BZ2, TAZ, JAR, ARJ, RAR の解凍が可能となった高機能バージョン。


機能的には、通常版 < 機能拡張版 < デラックス版ということになります。
どれがいいのかというと、はっきりいえばどれでもいいのですが、個人的には 「豊富な機能がある方がソフトは末永く使える」 と思っているので、最も機能が豊富なデラックス版を使って話を進めていきますので、デラックス版をダウンロードして下さい。

「Lhaca118.EXE」 というファイル名がダウンロードできましたね。
(ファイル名は、バージョンによって変わります)




  ■ 「+Lhaca」 のインストール

ダウンロードができたら、ソフトをインストールします。

まず念のため、今使っていない余計なソフトは必ず終了させておきます。
これはソフトがいくつも起動していると、パソコンのメモリーが少なくなり、インストールが正常に出来ないときがあるからです。他のオンラインソフトをインストールするときも同じなので、覚えておいて下さい。

では、エクスプローラーなどで、ダウンロードした 「Lhaca118.EXE」 をダブルクリックしてください。
(バージョンが新しくなればファイル名も変わります)

すると、次のような画面が現れます。




インストール先のフォルダは、デフォルト(最初の設定)では、

 C:\Program Files\Lhaca

になっています。
通常はこのままでも構いませんが、変更したいときは、「参照」 をクリックして適当なフォルダを選択してください。

ここでは、このまま 「OK」 をクリックしてください。

すると、ドキュメントが自動的に表示されます。右上の 「×」 をクリックして、とりあえずは終了させてください。

これで、インストールは完了です。




  ■ 「+Lhaca」 の設定

インストールが完了すれば、次に簡単な設定をおこないます。
これは一度おこなってしまえば、もうおこなう必要はありませんので、ご安心を。

まず、インストールが無事に完了していれば、パソコンのデスクトップに 「 +Lhaca 」 というアイコンができていると思います。これをクリックしてください。

すると、次のような画面が現れます。




(1) 解凍先
圧縮ファイルを解凍するときに、どこに解凍するかをあらかじめ指定しておくことができます。
これは、人それぞれ好みがあると思いますが、「その他 - マイドキュメント」 にするのがよいと思います。これで、解凍すると自動的にマイドキュメントフォルダの中に、圧縮ファイルの名前でフォルダが作られ、そこに解凍されるようになります。

(2) 圧縮先
圧縮ファイルを作成するときに、どこに作成するかをあらかじめ指定しておくことができます。
こちらも、人によって好みがあると思いますが、「その他 - マイドキュメント」 にするのがよいと思います。これで、圧縮するときは自動的にマイドキュメントフォルダの中に、圧縮ファイルが作成されます。

(3) 圧縮形式
ファイルを圧縮するときに、どの形式で圧縮するかを指定します。通常は、国内では最も普及している 「LHA」 形式がよいと思います。

(4) 関連付け
「+Lhaca」 と関連付ける形式を選択します。関連付けることにより、圧縮ファイルを解凍するときに、ダブルクリックだけで解凍することができるようになります。ただし、「+Lhaca」 と関連付けることにより 「解凍レンジ」 や 「Explzh」 などの他のソフトで関連付けている場合は、その設定が失われます。

すべての設定が完了すれば、「OK」 をクリックしてください。




  ■ ファイルを圧縮する 〜初級編〜

では次に、実際にファイルを圧縮してみましょう。
ここでは、8つのテキストファイルを、1つの圧縮ファイルにまとめる方法を説明します。

以下のような作業で、圧縮はおこなえます。




(1) エクスプローラーなどで、圧縮するファイルを選択する。
(複数のファイルの場合は、キーボードの [ Ctrl ] キーを押しながら一つずつクリックしていくか、あるいはドラッグして一括選択する)
(2) 選択したファイルを、クリックしたまま 「+Lhaca」 のアイコンに持っていく
このときに、直接つまんだファイル名が、自動的に圧縮ファイルの名前になります。
( 「圧縮説明.txt」 をつまんで圧縮したとき、圧縮ファイル名は 「圧縮説明.LZH」 になる)




(3) これで圧縮完了!
「マイドキュメント」 のフォルダの中に、「〜〜.LZH」 という圧縮ファイルができていると思います。
この 「〜〜.LZH」 というファイルが、LHA 形式の圧縮ファイルです。
(圧縮ファイルのアイコンは、関連付けているソフトによって異なります。)




  ■ ファイルを圧縮する 〜中級編〜

「+Lhaca」 のドキュメントにも書かれていますが、「+Lhaca」 には他にもいろいろな隠れた機能があります。具体的には、


・自己解凍圧縮ファイルの作成
圧縮ファイルを解凍するときには、通常 「解凍ソフト」 が必要になりますが、この自己解凍形式で圧縮したファイルは、解凍の際にソフトなどは必要ありません。文字通り “自分で自分を解凍” してくれる、とても便利なものです。オンラインソフトなどでは、この自己解凍形式で圧縮されている場合が、しばしばあります。また、自己解凍形式の圧縮ファイルの拡張子は、圧縮ファイル形式の 「LZH」 や 「ZIP」 などではなく、実行形式の 「EXE」 になります。

・分割書庫の作成
圧縮ファイルをフロッピーに入れて持ち運びたいときなどに使います。圧縮ファイルサイズが、フロッピー1枚分の許容量を越えてしまい、そのままでは入らない。そのようなときに、この機能を使い、複数のファイルに分割することでフロッピーにおさめることができるようになります。分割した書庫を元に戻すときは、「〜〜.BAT」 というファイルを実行するだけです。

・圧縮ファイル内の閲覧
圧縮ファイルの中に、どのようなファイルがあるのかを知りたいときに、この機能で “のぞく” ことができます。

・パスワード付き ZIP 書庫の作成
ZIP 形式のファイルで圧縮するときは、圧縮ファイルにパスワードを設定することができます。これにより、パスワードがかかった圧縮 ZIP を解凍するときは、この “パスワード” を入力しないと解凍できないため、機密性を保ちたいときには有効な機能です。

といったところです。
これらの機能の使い方については、ドキュメントを読んで勉強してください。



少し難しかったかも知れませんが、わかってもらえましたか。
「解凍」に引き続き、この「圧縮術」までマスターすれば、インターネットの利用範囲はかなり広がります。
これからはこの「圧縮術」を、バックアップ時やメールの添付時などに、無理せず無駄なく利用して下さい。


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