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中国製ギョーザ中毒:宇都宮の店、風評被害に警戒感「素材すべて国産」 /栃木

 中国製の冷凍餃子(ギョーザ)を食べた千葉県と兵庫県の男女10人が食中毒症状を訴え、餃子から農薬成分が検出された問題は、同じ商品を取り扱っていた生協に問い合わせが殺到するなど、本県にも影響が波及した。「餃子の街」で売り出す宇都宮の餃子店関係者は、風評被害への警戒感をあらわにした。【戸上文恵、塙和也】

 餃子は、ジェイティフーズ(東京都品川区)が輸入した「CO・OP 手作り餃子」。とちぎコープ(宇都宮市川田町)によると、県内計12店舗で販売していたが、29日、1都7県のコープで構成する「コープネット事業連合」本部(さいたま市南区)からの指示を受け、既に店頭から商品を撤去したという。

 また、共同購入では28~30日に約520点を宅配しており、対象者は500人に上る。とちぎコープは30日、購入した組合員に対し、「念のため、食べないで下さい」と電話で呼び掛け始めた。31日以降の配送は中止する。

 一方、小山市が本部のとちぎよつ葉生協は30日、回収対象になっている商品の取り扱いはないと発表した。

 県によると、現在までに食中毒の訴えなどは寄せられていないという。県は今後、県内の流通状況を把握し、消費者に注意を促していく。

 宇都宮市内の餃子店で構成する、宇都宮餃子会の田中陽三事務局長は「食中毒となった方には早く治っていただきたい」と気遣う一方、「餃子会に加盟する店の餃子の素材はすべて日本産を使用しているので心配はない。だが『餃子の街』で売り出している宇都宮としては、風評被害は心配だ」と述べ、事態の推移を注視する構えだ。

毎日新聞 2008年1月31日

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