長女=当時(1つ)=が死亡したのは青森市民病院で適切な診療が行われなかったため―とし、東京都の両親が病院の設置管理者である青森市を相手取り、約4400万円の損害賠償を求めて青森地裁に提訴していたことが30日までに分かった。

 訴状によると、母親は昨年3月24日に長女と同市内の実家へ帰省。長女がおう吐するため同病院を2度訪れ、点滴や吐き気止めの処方を受けた。帰宅した長女は26日にぐったりし、同病院へ救急搬送されたところ、ロタウイルス胃腸炎で体内の水分とミネラルのバランスが崩れる高張性脱水症状を起こしていたことが判明。長女は同日死亡した。
 原告は「重度の脱水症状を疑い、適切な治療を行って食事の仕方を指示すべきだった」と主張。市は「現段階でコメントは差し控えたい」としている。
 第一回口頭弁論は2月1日に開かれる。