【北京31日共同】中国外務省の劉建超報道局長は31日の定例会見で、中国製ギョーザの中毒問題に関し、「天洋食品」(河北省石家荘)の製造工場が昨年10月に製造した製品サンプルを調査したが、農薬の有機リン系殺虫剤「メタミドホス」は検出されなかったと述べた。
調査したのは中毒を起こした昨年10月20日と同月1日製造のサンプル。30日夜に現地入りした国家品質監督検査検疫総局の調査員が31日早朝に検査した。同局長は当時の生産の記録も完全にそろっていると述べた。
局長はまた、さらに具体的な調査のため日本側に詳細な情報の提供を求めると表明。国家品質監督検査検疫総局の専門家が日本との共同調査に向け、近く訪日することも明らかにした。
局長は同時に、中国政府として中毒になった日本の消費者の容体に関心を持っており、早期回復を願うと語った。(17:35)