日本教職員組合(日教組)の第57次教育研究全国集会(2月2~4日)を巡り、会場の東京都内のホテルが使用契約解除を求めた問題で、東京高裁(小林克已裁判長)は30日、使用させるよう命じた東京地裁の仮処分決定(昨年12月)を支持し、ホテル側の抗告を棄却した。ただ、ホテル側は使用拒否の構えを崩していない。
日教組は昨年5月、グランドプリンスホテル新高輪(港区)と使用契約を結んだが、ホテル側は同11月に「右翼団体の街宣で他の客らに迷惑がかかる」と解除を通知した。東京高裁は「警視庁などが警備を了解しており、街宣車が取り囲む事態は想定し難い」と判断した。【北村和巳、高山純二】
▽グランドプリンスホテル新高輪の話 裁判所の判断は尊重しなければいけないが、営業上の判断としては、他の客や周辺への迷惑を考えると開催できないと考えている。
毎日新聞 2008年1月30日 21時48分