福岡県災害派遣医療チーム(DMAT)発足式で、麻生渡知事(手前)から認定証を受ける北九州市立八幡病院の伊藤重彦医師=31日午前10時40分、福岡県庁

福岡県災害派遣医療チーム(DMAT)発足式で、麻生渡知事(手前)から認定証を受ける北九州市立八幡病院の伊藤重彦医師=31日午前10時40分、福岡県庁

 地震や列車事故など大規模な災害や事故の現場に駆けつけ、救急医療に当たる「福岡県災害派遣医療チーム」(DMAT)の運用が2月1日から始まる。自治体が独自にDMATを発足させるのは九州で初めて。31日、県庁であった指定式で、麻生渡知事が九州大病院(福岡市)など9つの医療機関の代表者に指定証を交付した。

 麻生知事は「多くの県民の期待に応えてください」と激励。九州医療センター(同市)の高橋成輔病院長(64)は「助かる命を失わないよう、日ごろから訓練し、技術を向上していきたい」と表情を引き締めた。

 DMATは1チーム医師1人と看護師3人で構成。現場に心電図モニターや点滴用器材を携行し、初期治療を行う。九州大病院など3医療機関が2チーム、そのほかの医療機関は1チームずつ設置する。活動は福岡県内が中心だが、要請があれば他県にも出向く。

 九州大、九州医療センター以外の医療機関は次の通り。北九州市立八幡病院(北九州市)▽北九州総合病院(同)▽済生会福岡総合病院(福岡市)▽福岡大病院(同)▽飯塚病院(飯塚市)▽久留米大病院(久留米市)▽聖マリア病院(同)


=2008/01/31付 西日本新聞夕刊=